明日ちがう屋根の下

夫婦世界一周3年半の旅!73の国と地域へ訪問!大まかな旅路→フィリピン留学→オーストラリアワーホリ→NZからアラスカへ渡り陸路でアルゼンチン最南端ウシュアイアへ→南アフリカから陸路でエチオピア→キルギスから陸路でヨーロッパ→中東→南アジア→東南アジア→中国→韓国→帰国!

ヤンゴンのローカル電車は地元感たっぷり【ミャンマー】

ヤンゴン国際空港で友達を無事に迎えることができて一安心したあとに、最寄りの電車の駅まで歩いているときに見つけた床屋で整髪完了!

 

さて次のミッションは電車のチケットを受取りだ。今回の旅の肝である。これに失敗するとせっかく忙しいところ、日本からはるばる遊びに来てくれた友達に申し訳ない。

 

その電車チケットの販売代理店はちょうど、国際空港からヤンゴン市街地の途中の電車の駅から歩いて行ける距離にある。

 

ミャンマーという国に不信感は全くないし、旅行会社との連絡も事前に取れていたからそこまで不安ではなかったけど、チケットを受取るまでは一抹の不安は残っている。

 

普通の旅行者ならタクシー(ミャンマーにはGrabというタクシー配車アプリがあり、安く安全にストレスなく移動することができる)に乗って早いところチケットを受取り、市街地の有名な観光地を回るだろうが、僕たちはそうはしない。

 

目的地までの「行き方」で見える景色も人も大きく変わってくるのは、もう3年以上も旅をしているからよく知っている。実際に、たまたまみかけた床屋での出会いも素晴らしかったし、コスパも素晴らしかった。

 

そして、異国の電車は乗っているだけでワクワクするから、移動手段として電車を使うのはとても楽しい。空港から徒歩15分くらいだっただろうか、最寄り駅についた。

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異国の電車はいつでもワクワクする

改札は存在しなかった。周りを見渡してもチケット売り場的な場所は見当たらないから、おそらく電車の中でチケット切りのオジサンが現れるのだろう。特段珍しいことではない。

 

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電車の中は、生活感がたくさんある

写真左側の手前に座っているオジサンが履いているがロンジーというミャンマーの民族衣装だ。筒状の布を履いて、腰の前で縛って履いているだけのシンプルな衣装。民族衣装ではあるが、日常的に着られているもので多くの人々が履いてるので自然と欲しくなってくる。

電車はごとごと音を鳴らしながら、の~んびり進んでいく。空港から数キロの距離だが、30分以上かかったような気がする。電車の中に旅行者は一切いないように見えた。この超ローカル電車は地元の人たちの足だ。

 

電車に乗ったのは、朝11時ころだったと思うけど人はまばらで少なかった。ヤンゴンミャンマーの最大都市だが、通勤ラッシュとかはあるのだろうか?電車は遅すぎてお勤めの人はバスを使うのかもしれない。

 

発展途上の国々の共通点の一つだけど、鉄道が整備されていないのが大きな特徴の一つだと思う。バスは未塗装でも走ろうと思えば走れるけど、電車はレールを敷かないといけない。コストも技術力もそうとう必要になるはずだ。

 

隣国タイのように経済成長して、インフラが整備されるとこの風情ある電車もなくなっていくのかもしれない。そして、ミャンマー人たちののんびりとした雰囲気もいつの日か、そう遠くない将来に消えていくのかもしれないと思うと、複雑な気分になる。

 

そんなにすぐには変わることはないと思うが、この雰囲気が様変わりしないうちにまたミャンマーに行きたいと本気で思っている。

 

電車を降りて旅行会社に向けて歩いていると、ふっと思い出した。電車のチケット代払ってないな・・そういえば、チケット切りのオジサンが現れなかったのだ。電車は無料?そんなはずはないはずだが・・

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降りた駅はけっこうヤンゴン市街地に近いはずなのに、駅は無人でやっぱり改札もない。どこから駅から出るのかとあたりを見渡していると、同じ駅で降りた乗客たちが線路をぞろぞろと歩いていく。そうか出口なんて適当だよね・・踏切まで線路を歩き、みな何事もなかったのように、道路へ出ていく。

 

さて、電車のチケットを受取りに旅行会社へ行くと、無事に明日の16時出発のバガン行きのチケットをゲット!この旅行会社の社員たちは英語もしっかり話せるし信頼できた。というのも、今回の旅程では、今回を含めて3回別の場所でチケットを受取りしないといけないからだ。

 

今回の旅程は、ヤンゴンバガンバガンマンダレーマンダレーヤンゴンの移動を寝台列車でするのだが、各チケットは現地で受取りをしなくてはならない。バガンでは我々の宿泊先のゲストハウスへの郵送、マンダレーでは宿泊しないので、あちらの指定したゲストハウスへ受取りに行かなくてはならないのだ。理由はチケットは前日にしか発行されないかららしい。とても不便ではあるが、この不便さも旅の醍醐味だ・・

 

とにかく明日のバガン行きの寝台列車には乗れる!ということですっと肩の荷が下りた。一大ミッションを終えると、すっかりお腹が空いてきた。近くのお勧めのレストランでお腹を満たして、ヤンゴンまでローカル電車で。今度はチケットのことを意識していたら、駅のホームから少し離れた場所にチケットオフィスが存在した!分かり難い・・値段もめちゃくちゃ安かった。記憶は定かではないが、数十円程度だった。10円くらいか・・多分・・

 

次に向かうのは、ヤンゴン市街地にあるボージョーアウンサンマーケット。今夜日本から友達が来るので、時間を潰しがてらにミャンマーで何が売っているか見物しようかな。いよいよ翌日はバガンへ出発。ミャンマーの大地を車窓から眺めながら友達たちと乾杯するのが楽しみだ。