明日ちがう屋根の下

夫婦世界一周3年半の旅!73の国と地域へ訪問!大まかな旅路→フィリピン留学→オーストラリアワーホリ→NZからアラスカへ渡り陸路でアルゼンチン最南端ウシュアイアへ→南アフリカから陸路でエチオピア→キルギスから陸路でヨーロッパ→中東→南アジア→東南アジア→中国→韓国→帰国!

ニュージーランド~旅の始まり、これから世界放浪2年の旅が始まった~

2017年5月18日オースラリア(以下:豪)、パースから世界一周の旅が始まった。日本を出国してから約1年4ヵ月。ようやくここまで辿り着いた感じだ。

最安値で航空券を取ったため、直行便ではなくブリスベンで乗り継ぎ、5月19日にニュージーランド(以下:NZ)、南島の都市クライストチャーチに着いた。ここから我々の約2年間の旅が始まった。

世界一周ブログランキングに参加しました。宜しければクリックお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

にほんブログ村

クライストチャーチ(Christchurch) ~旅の始まり~

クライストチャーチは経由地としたので、特に観光はしていない。食材を買いにスーパーマーケットに行っただけだ。しかし、初日から面食らったことがある。それは物価の高さだ。オーストラリア(以下:AUS)に10カ月いたので、慣れてはいるがそれはあくまで仕事しながらの話し。旅行者にはたまらない高さだ。NZはAUSより少し高い。我々の予算は1日1万円。ユースホステル(以下:YHA)が40-50ドル、交通手段のバスも高いので、1日20ドルほどの予算しかないので、必然的に3食自炊となる。長い旅だ。慣れていかないといけない。そして、寒い。パースからだいぶ南に来たので気温もぐっと下がる。パースが陽気な気候だったので、余計寒く感じる。季節は秋。3月~5月が秋らしいので、もう秋も深まり冬になるところだ。また、ここクライストチャーチは2011年2月22日に大地震があり大きな被害を出した場所でもある。正直あまり僕には記憶がない。というのも、3.11があったからだろう。スーパーへ買い出しがてらに町を散歩すると、とにかく工事現場が多い。

街は地震の復興と再開発中といったところだろう。街中で工事が行われている。街は節電のためか、夜になっても賑やかではない。パブやレストランも開いているいるようだが、照明があまりついていない。東京も3.11以降一気に節電が進み、街が暗くなったがここも同様なのだろうか。YHAではルームメイトが少し年下の韓国人男性だった。我々は日本を出てから、フィリピン(以下:比)、豪でも韓国人と交流することが多かったため、韓国人は特に話しやすい。英語も発音が近くお互いを理解しやすい。どうやら彼も比留学、豪ワーキングホリデーも体験していて、パースにも滞在していたらしい。共通の話題も多く、自然と仲良くなった。今まで、比や豪での滞在と違い、一つの場所に最短1日、長くても数日のため、出会った人とは少ししか話せないが、異国の人との交流は興味深いものである。

 クイーンズタウン(Queens town) ~美しすぎる自然~

クライストチャーチからバスで8時間(途中ティカポで1時間のお昼休憩含む)。道中、日本のいわゆる高速道路的な道路ではなく、日本の国道というべきかバイパスはなく、だだっ広い大地に1本道路が続いている。我々がバス旅行を選ぶ大きな理由に、窓からの景色を楽しむことでもあるのでバス移動は観光にもなる。また、ドライバーが要所で説明もしてくれるためありがたい。ニュージーランドへ来た理由は、大自然を見る事。それは、ティカポから現れた。広大な大地に、エメラルドグリーンに光る湖。山脈が湖を囲い、絵でも見ているような景色だ。お昼休憩中に既に、数日後に戻ってくることを楽しみにしていた。ティカポからクイーンズタウンまでの景色も絶景だ。バスはただの移動手段ではないことを改めて気付かされた。

ティカポからバスで4時間。クイーンズタウンに到着。前日に雪が降ったので、山の上の方は雪で覆われている。そしてとにかく寒い。2,3度だったと記憶している。街はほんの数百メートルしかなく、湖、と山脈の中にポツンと所在している程度だ。圧倒的な自然の中に人々が住ませてもらっているような印象を受ける。長崎市街地のように急勾配が多い街だ。今まで行った街で一番綺麗な町だと思う。

この写真は中心地の湖畔からのものだ。2,000M弱くらいの山脈が連なり見応えがある。中心地には観光案内所やツアーのお店がたくさんあり、パラグライダー、バンジージャンプ、ラフティングなどなどたくさんある。費用は嵩むと思うが、ミルフォードサウンド(Milford sound)に足を伸ばせば、大自然を更に目の当たりにできるはずだ。我々にはとても高くて行けなかったが、予算のある方は行ってみる価値はあると思う。(NZの方からもお墨付き)。我々はツアーに参加せずに、中心地の湖の反対側にある山をトレッキングした。というのも、宿泊先のYHAにお勧めの山なども掲載されていて、往復約3時間と気軽にトレッキングできるQuennstown hill walking trackを選んだ。その他に往復8時間の山などもあったが、無理せず行けるところを選んだ感じだ。YHAから中心地を抜けると早速急勾配の道に出くわす。

登山口までは迷うこともないシンプルな道だ。そこから約1時間半くらいで登り切った。

前日に雪も降っていたので、景色も一段とよかった。この景色を見ながらお弁当も美味しい。写真に見える町がクイーンズタウン。写真に移っていないアングルは、全て山が連なっている。長期旅行で予算があまり取れない場合でも、ここまで足さえ運べば、トレッキングを通してクイーンズタウンの景色を楽しむことができる。是非、NZに訪れた際は訪れて欲しい。

 ティカポ湖(Lake Tekapo) ~世界初の星空の世界遺産になるか?~

次の訪問地はティカポ。ここも大きな湖に面する小さな街だ。ここにも圧倒的な自然が在った。ここでの目的は世界一綺麗と言われている星空を撮影することだ。特に、「良き羊飼いの教会(Church of the good shepherd)」を背景に撮影するのが有名と言われている。宿はYHAよりほんの少しだけ安かったLakefront Lodge Backpackersというホステルに滞在した。それでも1泊70$。ティカポは有名な観光地だけありホステルも一番高かった。しかしWIFIは有料だったためYHAの方がおすすめ。早速1日目の夜、10時過ぎに教会に撮影にいったが、残念ながら曇りで全く星空が見えなかったので下見といったところだ。2日目、昼間の天気は快晴で満天の星空に期待したが、夜になるにつれて少しづつ曇ってきたため、確かに綺麗ではあったが満天とは言い難い星空であった。しかしこの日は、前日と異なり周りに撮影者が大勢いた。日本人も数名いたし、韓国人、中国人も多くいた。この日も確かに綺麗ではあったが、オーストラリア、南西の小さな街アルバニー(苺摘みのバイトでの宿泊先の周り)で撮影した星空の方がまだ勝っていた。これじゃ世界一なんて言えない。そして、3日目最後の夜、遂に満天の星空が現れた。

この日も快晴で、夜もほとんど雲がない状態だった。昨日と同様、撮影者も多かった。我々は8時半頃から夜中12時頃まで撮影した。撮影は簡単ではなかった。その理由は車のライトと撮影者、観光客のライトだ。1回の撮影に約30秒かかる。その間に、それらのライトが遮るとやり直し。何度か、撮影者のおじさんが「ライト消せ」とイライラしながら叫んでいた。私は人生で初めて、今回のような本格的な写真撮影を経験した。みな本気だ。しかし、僕は妻の撮影のサポートをしただけだが、良い写真を撮るのは大変なことが分かった。そして少し興味が出てきた。やりがいがありそうだ。

それでは、ティカポの星空は世界一だったのか。正直我々にはまだ分からない。確かに綺麗ではあったが、もの凄い感動したかと言われるとそうでもない。撮影は秋から冬が適していると言われていて、我々はその秋に撮影したのだが、撮影日が一番適した天気ではなかったかもしれない。今言えることは、今まで見た星空の中で一番綺麗であった。これから旅をする中で、これを超える星空に出会うことに期待したいと思う。

ティカポで撮影以外は2か所でトレッキングをした。

マウント・ジョン(Mt.John)

我々のホステルからすぐ近く(ティカポの長距離バスのバス停から1kmくらい)にトレッキングコースのスタート地点があり、長いコースと短いコースを選べる。頂上には展望台がある(夜行って満天の星空を見たいとこだが、夜はツアーに申し込まないと入れない)長いコースを強くお勧めしたい。トレッキングコースはティカポ湖沿いを真直ぐ。周りに木は無く、見晴らしの良い路だ。ミルキーブルーの鮮やかな色の湖を右手に、のんびりと歩いていく。周りに人は全くいなく、大自然だけが広がっている。家も農場も何にもない。さすがNZであった。田舎に行くと人を全くみなくなると聞いていたが本当だ。秋も深まり、寒い季節もあってか周りにトレッキングしている人もいない。完全に我々2人だけだ。2時間ほど直進し、左に曲がるところで、羊の群れに遭遇した。

2人は興奮して近づき写真撮影。もこもこしていて可愛い。

近づくと、かわいいおケツをふりふりしながら離れていく。やっぱりかわいい。しかし顔は凛々しい。トレッキング中に遭遇するとは思いもしなかったので、ラッキーな気分だった。展望台の少し手前に景色一帯を見渡せる場所があるのだが、とても綺麗だった。写真でどこまで伝えられるかは分からないが、ミルキーブルーの湖にあたり一面に広がる大自然はしばらく見ていても悪くない。

ティカポから北に足を伸ばすと、Mt.Cookという3,724mのNZ最高峰の山があるので、そちらの景色も見てみたいが、予算の厳しい我々は、お金のかからないMt.Johnしか選択肢はなかった。しかし、この山はティカポの鮮やかな湖を堪能できたので、我々は満足した。氷河の浸食作用により粘土上に微細に砕かれた岩が湖に流れ、色を変えているらしい。

Cowans hill walkway

こちらは、長距離バスのバス停がある中心地からティカポ湖を背後に5分程歩いたところに、トレッキングの入り口がある。丘を3kmほど歩くコースなのだが、やはり広大で歩いていて気持ちが良い。途中にベンチがありそこからの景色も良かった。

本当にのんびりしている町だ。湖を中心に周りを山が囲っていて、ついつい写真を撮りたくなる。クイーンズタウンのようにアトラクションはないが、自然、写真が好きでのんびりしたい人にはとても良い場所だと思う。朝、昼はトレッキングを楽しみ、夜は星空撮影と両方すると結構ハードではあるのだが。

ピクトン(Picton) ~さぁ北島へ~

ここはNZの南島と北島を結ぶフェリーがある町である。自然に囲まれているので、トレッキングやそのたアトラクションはあると思うが我々は北島に渡るために来ているので、特に観光はしていない。Interislanderというフェリーを利用して、3時間でウェリントンへ渡った。

生憎天候は曇りで綺麗な景色は特に見れなかった。こうして南島とお別れをした。

ウェリントン(Wellington) ~フィリピン留学の友人との再会~

北島にやってきた。天気は曇り。ウェリントンはNZの首都である。しかし、決して大きな都市ではない。日本の地方都市といった感じか。天気が良ければ、見え方も違っただろう。

ここでの目的は、ただ一つ。フィリピン(以下:比)留学の友達に再会することだ。約1年ぶりだ。お互い比留学後、ワーホリに行ったのだ。彼に会うために、彼の働くレストランに着くなり驚いた。それは、レストラン名が「WAGAMAMA」と日本語だったので、普通の日本食レストランを想像していたが、海に面した超お洒落なレストランだった。しかも、従業員は彼以外日本人はいなく、インターナショナルな顔ぶれだ。聞いたところ、オーナーはイギリス人らしい。我々からすると、日本食を食べにお洒落さは求めないが、同じ日本食でもオーナーが西洋人なだけで全然イメージが違うのだ。興味深い。比の友達は既に7カ月ほどこのレストランで働いているらしく、初めは食器洗いだったらしい。しかし、今はシェフをしているとのことだ。素晴らしいと思った。我々は豪でワーホリ中に英語環境の観点から、日本食レストランを避けていたが、彼の場合は一番良い環境と言える。

同僚から日本食や日本の文化について、様々な質問を受けたことだろう。決して会話のネタには困らないはずだ。

彼の働くレストランでお昼とビールをご馳走してもらった。これも素晴らしい!最高だ!我々の予算ではレストランに決していけないので、今回のNZの旅で、最初で最後のレストランでのご馳走とビールになったのは言うまでもない。

NZ唯一飲んだビール。味に深みがあり美味しかった。ありがとう友よ!

ロトルア(Rotorua) ~NZ家庭へホームステイ~

ロトルアで初のAirbnbを利用した。民泊である。1泊約45ドル(1部屋)。値段はYHAなどとほぼ同じ。ドミトリーでない分、安いとも言える。初回から当たりクジを引いた。家も綺麗でホストも優しく、子供達もかわいい。旅の目的で現地の人たちとの交流に重きを置いているため、とてもいい時間となった。ロトルアでは残念ながら観光は1か所のみ。しかし、そこは距離的なものか観光化されていない場所で、自然の中で温泉を楽しめた。ここには、なんとホストのステファニーさんが連れてきてくれた。子供達も一緒だ。

熱い温泉ではないが、温かい川に入るという珍しい温泉に入ることができた。秘境である。ステファニーさんは平日にも関わらず、我々の観光のために、仕事を早く切り上げてくれた。温泉の後は、我々がロトルア観光をしてないことを知ると、マオリ族の村や市内の名所、湖など車で連れていってくれてガイドもしてくれた。もちろん無償でだ。なんて優しいのだろう。自分の町を遠く離れた国からきた我々に紹介したい。そう思ってくれたのだろう。ありがたいことだ。結果、ロトルアの思い出は、ステファニーさん家族との交流となった。長い旅では観光できる場所も限られる。お金に限りがあるからだ。それでも旅がしたい。旅が楽しい。そう思わせてくれるのは、人との交流が大きな理由であることを我々は確信している。NZを将来思い出すとき、まずあの家族が頭に浮かぶだろう。

ワイトモケーブ(Waitomo Cave) ~自然の結晶~

ロトルアからオークランドの間に位置する。ロトルアから2時間、オークランドから3時間程度。ここは、土ボタルの美しい光で有名だ。3つツアーがあり、一番短い45分のツアーで洞窟を回った。最後にボートで進みながら洞窟の天井一面の土ボタルは珍しく、そして綺麗だった。バスや車で近くを通るのであれば、素通りせずに寄ってみてもいいと思う。

洞窟内は写真不可のため、洞窟からボートで降りたところのもの。

オークランド(Auckland) ~奇跡の大移動 アラスカへ~

NZ最後の訪問地。バスで着いた瞬間に思った。都会だ!街はシドニーに似てなくもない。人口約150万NZ最大の都市だ。ここではNZを感じる事はできない。高層ビルが並ぶ、いわゆる都会だ。ここを拠点に島の北の方へのツアーなどが催行しているのだとは思うが、我々はアラスカ行きの飛行機を乗るためにここにやってきたため、ここも観光はなし。これで14日間のNZの旅に幕を閉じた。我々が行った数少ない観光地の中で、判断は難しいが、NZは南島を重点的に予定を組むことを強くお勧めしたい。クイーンズタウン、ティカポの自然は旅人を魅了するはずだ。もし、今後NZに行くことがあればレンタカーを借りて、それらをもっと堪能したい。世界旅行1か国目から素晴らしい自然に出会えてよかった。

世界一周ブログランキングに参加しました。宜しければクリックお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

にほんブログ村