明日ちがう屋根の下

夫婦世界一周3年半の旅!73の国と地域へ訪問!大まかな旅路→フィリピン留学→オーストラリアワーホリ→NZからアラスカへ渡り陸路でアルゼンチン最南端ウシュアイアへ→南アフリカから陸路でエチオピア→キルギスから陸路でヨーロッパ→中東→南アジア→東南アジア→中国→韓国→帰国!

惑星へマグマを見に行こう!ダナキルツアー【エチオピア】

※本投稿は、2018年5月10日~12日(2泊3日)のダナキルツアーとツアー前後の宿泊情報についてです。

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ダナキルツアーとは

ダナキルとはエチオピア北東部のダナキルデプレッション(海抜より低いエリア)のエリアを指す。このエリアは世界的にも珍しい海抜より最大で約125メートル低い位置となる。その広大なエリアにエルタ・エール火山でのマグマ見学、ダロル火山というカラフルな惑星のような土地を歩き、ウユニ塩湖ばりの塩湖も観て、アフェラ塩湖での浮力の体験や日本並みのあっつあつの温泉にも入れるという充実したツアーだ。

そして、砂漠エリアということもあり40度から45度の気温、火口でのガスを吸いながらマグマ見学するなど、決して楽なツアーではない。僕ら夫婦もこのガスには結構やられた。喉は痛くなるし、暑さのせいで疲労はそうとう溜まった。ツアーのあと数日は喉が痛くなることは覚悟しておいた方がいいかもしれない。

子供、高齢の方はやめておいた方がいいと思う。ツアーには約30人が参加していたが子供は一人もいなかった。年配の方は67歳が最年長と言っていたが、途中で足を痛めて足を引きずりながら、ガイドと火口に行っていたが辛かったと思う。若くて健康な方でも火口は決して安全ではない。自撮りに夢中になったり、ガスで意識が遠のいて足を踏み外したらマグマに落ちて・・・ということも有り得るだろう。片道10kmのトレッキングも決して楽ではない。暑さの関係上、登りは日が暮れてから暗闇の中、ライトを照らしながら登る。道はマグマが固まった溶岩の上を歩くためゴツゴツで転ぶと出血の可能性が高い。火口間近でのキャンプも普通のツアーではあり得ない星空宿泊だ。マットレスの上に寝るだけ。ダロル火山は高温の中1時間以上直射日光を浴び続ける。日射病には十分に注意したい。

しかし、このような悪条件の中での過酷なツアーではあるが、ツアーの参加価値は非常に高かった。こんな体験がほかの観光地でできるだろうか。ダナキルツアーは普通の観光地らしいところには全く行かない。世界遺産になれば安全面を考慮して火口間近まで行けなくなるだろうし、ダロル火山の上も自由に歩けなくなるだろう。エチオピアの広大な自然を身体を持って体感できるこのツアーは満足度が高いはずだ。地球の鼓動を肌で感じることができるだろう。健康体で、十分に準備をした上で臨めば一生忘れることのない最高の思い出になることは間違いない。

申込み時の注意!!どうせなら安く快適に行こう!!

このブログを見てくれた方でツアーに参加する方へ。以下内容を知った上でツアーを申込もう。知っているだけで50USD以上の差がついてしまうのだから。

※2018年5月時点の情報です。ETTのサービス内容は変更する可能性は十分にあると思います。

  1. アディスアベバのETT(Ethiopia travel and tour)で申込もう→50USDの割引が得られる。
  2. バスターミナルまでETT手配の車で送ってもらおう→タクシー手配の手間、費用が省ける。
  3. バスのチケットは自分で買おう→500円くらいお得。
  4. ツアー後はホテルまで送ってもらおう→重いバックパックを背負って街中を歩かなくて済む。

一つずつ説明していきます。

1.アディスアベバのETT(Ethiopia travel and tour)で申込もう→50USDの割引が得られる。

アディスアベバのETTオフィスで申込むと通常350USDのところを300USDでツアーに申し込める。割引する方法は至って簡単。「友達が300USDでETTでツアーに参加した」と言うだけ。ただそれだけで50USD下がる。是非安くツアーに参加して欲しい。僕ら夫婦は他の日本人2人と4人で最初にオフィスに行った時に350USDと言われたし、オフィスを出るところの欧米人2人に聞いたところ彼らも350USDと言っていた。

僕らはその後、同じ宿で出会ったETTのダナキルツアーから戻ったばかりの日本人にこの割引方法を聞いたあと、オフィスに行くと交渉無しで300USDで申込めた。

2.バスターミナルまでETT手配の車で送ってもらおう→タクシー手配の手間、費用が省ける。

これも1.と同じで言わなければ手配してくれないかもしれない。1.の内容と同時に宿からバスターミナルまでの車の手配をしてもらうようにしよう。アディスアベバからメケレまでのバスは早朝5時出発(Abay bus)だったため、タクシーが必須となる。恐らくだが100~200エチオピアンブル(約400円から800円)はかかると思う。また予約の手間も省ける。このサービスも本当にありがたい。僕らはピアッサ地区のWutmaホテルに滞在していたが、朝4時に迎えに来てくれた。経済面、安心面といいことしかないので、是非もらえるサービスはもらっておこう。

3.バスのチケットは自分で買おう→500円くらいお得。

ETTのオフィスでメケレ行のバスを代理購入してもらうと25USDかかる。時間があれば自分で購入するとスカイバスだと485ブル(約1,950円)、Abayバスだと550ブル(約2,200円)となる。他にもSelamバス、ゴールデンバスも恐らく同じくらいの価格なはずだ。僕らがメケレからアディスアベバまで利用したゴールデンバスは485ブルだったので、逆ルートも同じ価格だと思う。

4.ツアー後はホテルまで送ってもらおう→重いバックパックを背負って街中を歩かなくて済む。

これはたまたまだったかもしれないけど、ツアーからETTオフィスに帰り荷物を受け取ったあと、他のツアー客と一緒にホテルまで送ってもらえた。ツアーが終わったあとにオフィスのスタッフに一言この件を話してみると良いかもしれない。過酷なツアーのあとは想像以上に疲弊していたため、ほんの800メートルくらいの距離だったが、送ってもらってとても助かった。

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アディスアベバ⇔メケレのバスについて

他の日本人のブログのとおり、行も帰りも乗客が吐いていた。道路は蛇道で慣れてない人にはきついのかもしれない。しかし、バス会社によって通る道が異なる。僕らが利用した2社だけの情報だが、特徴は以下のとおり。

Abayバス

価格:550ブル(約2,200円)

経路:遠回りしてできるだけフラットな道を通る。

景色:普通。

お昼休憩:短い。20分くらいしかなく半分以上ご飯を残してしまった。

所要時間:約14時間。アディスアベバを朝5時に出発し、メケレに19時頃着いた。

吐いた乗客人数:1人

トイレ:お昼休憩以外は青空トイレ

ゴールデンバス

価格:485ブル(約1,950円)

経路:最短距離で蛇道。最大標高は約3,200メートル。

景色:山道を通るだけあって、景色は良い。

お昼休憩:ゆったり。約40分はあったと思う。

所要時間:約15時間。メケレを朝4時30分出発(本当は4時出発予定だったが遅れた)し、アディスアババに19時30分頃着いた。僕らはMeskel Squareの手前のMegenagnaのバス停近くで下車したため、Meskel Squareには20時前になっていたかもしれない。(以前、Meskel Squareのバスターミナル周辺でスリに遭いそうになったので避けるためMegenagnaで降りた)

吐いた乗客人数:3人

トイレ:お昼休憩以外は青空トイレ

Meskel Squareのバスターミナル周辺でのスリに注意!!

被害はなかったが、間一髪だったので情報を共有しておきたいと思う。

ノーマルタクシー(エチオピアでのノーマルタクシーは乗合バス)の乗換でたまたまMeskel Squareのバスターミナルの前を通ったのだが、ティッシュ売りと見せかけだ若い兄ちゃんが「チャイナー!」と近づいてきた。いつものように、「ニーハオ!」と返すと今度は背後から別の若い兄ちゃんに「チャイナー!!!」と左肩を鷲掴みされた瞬間ティッシュ売りが箱を僕に押し付けてきて、ポーチの中身を盗もうとしてきた!箱をポーチの上から僕の身体に押し付けていたので、箱でポーチを死角にして盗もうとしたらしい。僕は背後から肩を鷲掴みしてきた兄ちゃんにイラついて、咄嗟に彼の右肩を逆に鷲掴みして抵抗した際に、少し後ろに下がったのと、身体を反転していたためティッシュ売りの兄ちゃんのスリのタイミングがズレて、箱を身体に当てられた時にスリに気付くことができた。しかし、同じタイミングでやられていたら危なかったかもしれない。

Meskel Squareの周辺を歩く時は、スリに十分に注意したい。エチオピアに21日間滞在したが、物売りが接近してきたことはない。接近してくる輩がいたら、すぐに逃げよう。

エルタ・エール(Erta Ale)火山でマグマを見る!~ツアー初日~

ツアー初日。朝9時にETTの車がホテルに迎えに来てオフィスへと向かった。着いてバックパックを預けるなり、今回のガイドがやってきた。握手と同時に「タツロウです!」と言うと、「タムル!」と言うので、「ノーノータツロウ!」と言うと、「タムル!!」と言う。まあエチオピアではタムルでいいかと思った1秒後、ガイドは「I am Tamru」と名乗り、無駄に二人で笑いあったところからこのツアーは始まった。(笑)

タムルに誘導され4駆のトヨタに乗込むと、ヨーロッパ系のカップルが座っていた。今回のツアーメートのようだ。挨拶をするとイスラエルカップルだった。おっとりしていて優しく、とても接しやすかった。ドライバーも優しくて快適な車内となったのだ。

車は安全運転で進んでいく。途中の村でコーヒー休憩やお昼休憩を摂りながら、車は東の方角へグイグイ進んでいく。メケレの標高が2,300メートルくらいだから、海抜約125メートル以下のデプレッションまで下るので標高差はかなりのものだ。

道中で3泊4日のツアー客と合流して、一緒にエルタ・エール火山へ向かった。車は全部で10台あった。ガイド入れて全員で50人くらいのグループだったようだ。

途中まではアスファルトの道路で快適であったが、景色はだんだん砂漠の上に溶岩が積もっている不思議な光景と変わっていく。最後の約50~60キロは完全に未塗装となり、砂漠と溶岩の上をゆっくり走っていく。

最後の方は時速何キロだったのだろう。道なき道を進んでいるため、車内はかなり揺れてアトラクションのようだった。そして、暑い!他の車がパンクした時に外に出たのだが、超熱風!確実に40度は越えていた。気をつけないと日射病になるため出来るだけ車内にいた方が良い。

日没前に車での終着点、El Domキャンプ場に着いた。だいたい6時くらいだったと思う。火山を目の前に気分が高揚してきた!暑い時にトレッキングできないため、夜ご飯まで約1時間待機。

このツアーを支えているのは、働き者のラクダ君たちのお陰でもある。ラクダ君たちが積んでいるのは今夜の僕らのベッドとなるマットレスだ。その他大量の水も運んでくれる。とてもありがたい。チップをあげたいところだ。因みに4頭のラクダ君たちは先にエルタ・エール火山のキャンプ地へと向かった。

元シェフだった僕らのガイド、タムル筆頭に料理したという野菜のトマトスープは美味しかった。お替りもできる。というのもここでお腹一杯食べておいた方が良い。次の食事は翌日下山してからなので朝9時頃になるからだ。

食事を終えた時には空は既に真っ暗だった。(7時30分頃だったと思う)いよいよ火口に向かって出発!!

約9.4キロの道のりは決して楽ではなかった。勾配も少なく距離も大したことはないのだが、基本的に溶岩の上を歩くため足場がゴツゴツしていて足が痛くなるのと、暗闇のため街灯を照らしながら歩くため神経を使うのだ。ひとたび転ぶとギザギザしている溶岩で出血は免れないだろう。

休憩は3回程あった。休憩の時はガイドのヨセフからライトを消すように促された。星を見るためだ。火口からのガスが出ているためか、乾燥した大地で回りに該当が一つもない環境下にしては満天の星空とは言えなかったが、エチオピアの砂漠と火山の近くで見た星空は妙に感慨深いものがあった。ふとまわりを見ると、暗闇の中に4頭のラクダが大人しくどこかを見ながら佇んでいる。シュールな光景だった。

出発して約3時間は経過しただろうか。前方に赤いモヤモヤが見えてきた。火山だ!!疲れながらも気分が高揚してきた。ガスが風で飛ばされてきてむせた!これが噂のガスか。タオルで鼻と口を覆って上に進んでいくと、いよいよ今夜の野営地に着いた!赤モヤがすぐ近くに見える。

野営地から火口までの5分間は完全な溶岩の上を歩く。最近では2017年年末頃に一度噴火しているようで、新しい溶岩は踏むとサクっと崩れるのもあった。そしていよいよ火口に辿り着いた。

 

期待を膨らましながら、中を覗き込んだ!

おお!!遠巻きだが人生初のマグマを肉眼で見ることができた!!風向きが変わりガスが僕らに容赦なく吹き込んできた!ツアー客一斉に後ろを向いてしゃがみ込み、タオルや服で鼻と口を覆い隠す。

「ゲホゲホ!グホ!ゲホ!」

生暖かく、臭いの強いガスを嗅いでしまいもがいている・・・想像以上のガスの強さに僕らももがいた。これはなかなか喉にくる。そして風向きが変わるとみな一斉にカメラを取り出し、興味津々の眼差しで首を火口の中に突き出す。自撮りをしている人もいたが、本当に気をつけた方が良い。ここは普通の観光地とは訳が違う。固まったばかりの溶岩もあるので崩れる可能性もある。絶対にガイドの言うことを聞いて足場の悪いところにいかないことだ。自撮りは危ないと思う。

風向きはよく変わり、何度も熱風のガスは我々を襲った。風向きが変わって下の方が見えたが上記の写真より見えることはなかった。マグマが上まで上がってきていないタイミングだったのだ。

しかし、迫力はあった。右側からはマグマが流れる轟音が聞こえてきた。ガスで下の方が見えなかったが、マグマをすごい身近に感じた。

1時間くらい火口付近にいただろうか。最後の方はガスの吸い過ぎで体力を失って、火口から離れて休憩した。僕ら夫婦とも咳が止まらなかったし、喉がイガイガしてきつかった。夜中1時半くらいに火口を後にして野営地に戻ると、ラクダ君が運んでくれたマットレスが砂の上に敷いてある。これが噂の星空ベッドらしい。火口近くで寝るなんて・・特別な経験だ。なかなかできることではない、エチオピアだからこそできることだと思う。(日本ならこんな過酷で危険と隣合わせのツアーは催行できないはずだ。(笑)

このツアーでは2回火口にいくことができる。1回目は初日の夜から夜中にかけて、そして2回目は翌朝の日の出前だ。2回目はこの野営地から行くのだが、自分で選択できる。行く人は早朝4時頃起きて火口までいけるし、体力温存で寝たい人は5時頃まで寝ることができる。僕たちは・・・・寝ることにした。昨日の疲れは相当のものだった。例え5分で火口に行ける環境でも、もうガスを吸ってまで見る気にはなれなかったのだ。

ここは火口近くの野営地。写真右下のような石の囲いの中にマットレスを敷いてくれる。

朝5時頃起きて、一斉に下山を開始。

ゴツゴツの溶岩で転ぶと出血するため、足場を見ながらゆっくり降りているとけっこう時間がかかり太陽が上がってしまった。昨日の疲労もあってなかなかしんどかった。

9時頃だったか、ようやくEl Dom Campsiteに戻ってきた。ラクダ君も疲れて座っている。座っている姿は何とも言えない可愛さがある。

立つ時も座るときも、のそのそっと動き可愛らしい。このマグマ見学はラクダ君たちと一緒にいくところも趣がある。

マグマ見学では最高の状態のマグマを見ることができなかったが、「すごい経験をした」感があってかなり満足だった。そしてまた行きたいとは思わない。過酷な分、充実感もあったし、少なくともマグマを肉眼で見たこと、轟音を聞いたこと、ガスの恐ろしさを知ったこと、火口近くで寝たこと、溶岩を約10キロトレッキングしたことで僕たちの満足感は満たされていた。地球が生きている。これを肌で感じたことはとても貴重な体験だった。

アフェラ塩湖(Lake Afera)であっつあつの温泉~ツアー2日目、疲れを癒す~

初日の過酷さから2日目はオフと位置付けられているのだろう。この日は、El Dom Campingsaiteから約80キロ南東にあるアフェラ塩湖で塩分濃度の高さからプカプカ浮いたり、あっつあつの温泉で身体を癒すことができた。その後は夕方5時頃宿について、リラックスできた。

写真はアフェラ塩湖。写真には温泉が写っていないが、この水辺の近くから温泉が湧いていて水際の塩湖は温かい。

もともと温泉に入れると思っていなかったのと、大好きな温泉に約6カ月ぶりに入浴できて本当に気持ちよかった!(前回はエクアドルのバニョスの温泉)

前日の過酷なマグマ見学の疲れを癒してどっぷり浸かっていると、すぐにタイムオーバーだった・・宿まで約200キロあるため、あまりここで時間を潰せないようだ。もし、温泉好きなら塩湖で遊ぶ時間を早々と切り上げて温泉でゆっくりするようにしよう。

2日目の宿泊した村:Abala(アバラ)

カラフルの惑星ダロル火山(Dallol)とウユニ並みの塩湖~3日目(最終日)~

さて最終日。この日も朝は早い。早朝4時半に宿を出発。朝食をレストランですませて向かうは、またも惑星のような場所Dallol(ダロル)。アバラから北東に恐らく200キロ以上。(Maps meに距離が出てこなかったため地図を見て感覚的に)

標高約800メートルのアバラから再びダナキルデプレッション(海抜以下)まで下っていく。序盤はゴツゴツした山道を進むが、海抜以下まで来ると次は塩漠だ。このダナキルデプレッションエリアは本当に面白い。砂漠、塩漠、溶岩などの大地が200km×50kmと広大なエリアに広がっている。一番低いところは、海抜マイナス125メートルとなる。

この日はエリトリア(Eritrea)の国境の近くまで足を伸ばす。途中からウユニ塩湖とほぼ同じ景色となり驚いた。世界にはいくつか似ている場所があるということか。因みにウユニ塩湖は標高約3,700メートルでここは標高マイナス約120メートル・・・南アメリカとアフリカで同じ景色が見えるとは全く想像していなかった。

いっときこの塩湖を進むと、目的地ダロル火山に着いた。ここはものすごい珍しい地域とのことだ。世界で一番低い標高(マイナス約50メートル)にある火山であり、世界で一番年間の平均気温(35度)が高い場所でもあるらしい。そしてエリトリアの国境に近い。長期に渡りエチオピアと戦争をしていたエリトリアだが、1993年に念願の独立を果たしたが独裁政治が続いていて厳しい暮らしをしているらしい。ガイドによれば、エリトリアから逃げ出そうと多くの人たちがこのダナキルデプレッションの過酷な大地を越えようとするらしい。しかし・・・・生物・植物が存在しないこの広大すぎる大地を越えるのは不可能に近いらしく、多くのエリトリア人がこの大地で朽ち果てるらしいのだ。中には分かっていても水を求めて塩水を飲んで死ぬ人たちもいるらしい。

話しは脱線したが、ダロル火山というのはそういう場所に所在するのだ。

 

ここから大よそ10分ほどダロル火山を登ると、黄色をベースとしたカラフルな景色が見えてきた。

硫黄、銅、鉄、塩、カリなどの成分がマグマの熱で熱された地下水に解けて表面に現れて、混じり合いこのような色になるらしい。

この白い物体がから出る地下水は相当熱いらしい。確か72度から100度くらいと言っていた気がする。

この日の気温は分からないが、熱中症になってもおかしくないくらい暑かった。汗が止まらない。水を2,3リットル持っていく必要がある!やはりこのツアーは過酷だ!(笑)

写真はダロル火山の上の方から。何か、他の惑星にでも来た気分がした。ダナキルツアーというのは、すごいツアーだ。

ダロル火山のあとは、ソルトマイニング(塩採掘)の見学に行った。ダロル火山から約18キロ離れた場所にあり、原住民族Afar(アファル)族のテリトリーだ。このアファル族は昔からソルトマイニングで生計を立てている。採掘の仕方も伝統を守っているらしく、一つ一つ丁寧に掘り、四角形に削っていく。

彼らが住んでいる村から片道5日かけてラクダ君たちと来るとのことだ。近くにトラック運搬用のトラックも来ていたので、塩の運搬はトラックもするのかもしれない。伝統を守るために、ラクダ君と行き来することを続けているのかもしれない。それにしても重労働だ!40度近い、もしくは超えている場所だ。余談だが、イスラム教の人はラマダン(断食)中の仕事を1日2,3時間に減らすらしい。その代わりにキリスト教の人が1ヵ月頑張るとのことだ。(2018年のラマダンは5月15日から1ヵ月)

こちらは塩湖の表面層が崩れて、塩湖の下の水が見えている。

この水の詳細はガイドから聞きそびれたが、アファル族の肌の薬の代わりになっているらしい。足をつけてみたがすごくヌルヌルしている。

十分すぎるほどダナキルデプレッションの大地を堪能した。この後、途中の街で昼食を摂り、ツアー発着の街メケレへと向かった。メケレは標高約2,100メートル。2,000メートル以上登ったことになる。

エチオピアの景色はペルーによく似ていた。

これはメケレの街並みが一望できる丘の上だが、砂埃なのかハッキリは見えなかった。人口約30万人強の小さい街。

午後4時30分頃、メケレのツアー会社(ETT)のオフィスに到着。ガイドとツアーメートにも恵まれてとても楽しい旅となった!ツアーはイスラエルカップルと一緒だった。初めてイスラエル人と友達になれたのもこのツアーの良かった点の大きな一つだ。

何度もしつこいかもしれないけど、このツアーは特別だった。満足度はとても高い。ぜひ、エチオピアに来る際は参加して欲しい。

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旅の収穫。2人の中国人との出会い~交流を通して先入観を無くしたい~

日本を出て2年半弱経過しているのにも関わらず中国人と接する機会は少なかった。観光地で団体客として遠巻きで見ることはあっても、会って話す機会はほとんどなかった。フィリピン留学時代に学校に2人中国人の生徒がいたのと、ペルー、チリで一人旅をしている中国人たちに会ってはいたけど、深く話す機会はなかったのだ。

中米、南米では現地の人たちから「チノ(中国人)」と通りすがりにからかってくる輩も少なからずいて、中国人を疎ましく思ったこともしばしばあった。お前らのせいでこっちはいい迷惑をしていると勝手なことを考えたことも正直あった。日本にいる時から中国人は「ルールを守らない、他人のことを考えない自己中心的な国民性」というイメージをメディアや人を通して耳に入ることもあり、一個人としてはどうなのか?同じアジア人として文化が近く、容姿もほぼ一緒である彼らについて気になってもいた。これは旅を出る前から思っていたし、この約2年半で中国人との交流を求めてもいた。しかし、その機会にはほぼ恵まれなかったのだ。

今回運よく、2人の中国人と接する機会があった。というのも、彼らは僕らのツアーメートのイスラエルカップルと別の観光地で出会っていて、今回このツアーでたまたま再会したという流れだ。そして、彼らは3泊4日でこのツアーを申込んでいたが、我々2泊3日グループと2日目までほとんど行動が一緒だったため接する機会が多くあったのだ。

真ん中の背の高い方はヤンさん、写真一番右側の方はミンさん。

ヤンさんの登場シーンは正直面食らった。休憩中に20メートル先からイスラエルカップルを見つけると、物凄い勢いで大声を上げながらズシズシやってきた!50メートル離れても聞こえるんやないかと思えるほど、バカでかい声で奇遇の再会を喜んでいる。正直たじろいた・・僕らには強烈すぎた・・・(笑)

イスラエルカップルの近くにいた僕らは、ヤンさんの迫力に圧倒されて反射的に距離を置いた。「出た!!リアル中国人!!」というのがヤンさんとの初対面の感想だった。

※リアル中国人と思ったというのも、僕らは去年の10月からかれこれ7ヵ月以上、中南米、アフリカで中国人と言われてきていたので、僕らは偽物の中国人で中国人を見ると、「モノホンや~」と見ていた。(笑)

そんな超猛烈なヤンさんで、やっぱり中国人と絡むのは難しいのかなと思っていたが、後に初対面とは全く異なる気の利く優しい男ということが分かったのである。

経験上アジア人に多いと思うが、挨拶、名前の交換するまでに時間がかかる。ラテンアメリカ、アフリカとは真逆だ。この強烈の対面からすぐに昼食時にも席が近かったのだが、なかなか挨拶することはなく、お互い話すことはなかった。しかし、マグマトレッキングの時にたまたま近くを歩いていた時に会話をするようになると、意外に物腰の柔らかいことが分かった。ヤンさんとマラソンという共通の趣味もあったことで話しは盛り上がり、一気に仲良くなったのだった。

相変わらず声はでかく、休憩中には冗談をツアーグループ約50人全員に聞こえる声でラクダをいじって皆を笑わせたりと見ているうちに、日本人にもこんな人いるなぁ。日本のお笑い芸人みたいやなぁ。そう思うようになった。いつも思うが、中国人の容姿は日本人に似ている。ファッションが違う韓国人よりも似ている気もする。

ヤンさんは気さくに話せるだけでなく、気遣いもあった。それらも僕が持っていた中国人のイメージとは違っていた。火口までのトレッキングでヤンさんの近くで歩いている人がつまづくと、「大丈夫?気をつけて」と声かけたりとイメージとのギャップに驚いたりもした。

ただ、さすが中国人!と思ったのは、聞き直すときに「はあ!!!???」と大声を上げるところだった。(笑)

一方でもう一人の中国人ミンさんは、ヤンさんのように大声も出さず全く中国人の印象と被るところがなかった。話し方も丁寧だった。2人とも英語が堪能なこともあるが、社交的で僕は彼らに対してとても良い印象を受けることができた。

ただ、彼らは大学はフランスで、ミンさんは現在もフランスに住んでいて、ヤンさんはニューヨークに住んでいる。今回は外国に住んでいる中国人と深く触れ合いができたが、中国に住んでいる中国人はどうだろう。人によって違うというのは承知しているが、それでも出会った人たちの態度でその国に対して良い印象、悪い印象を持ってしまうのも事実だ。今後に出会う中国人との触れ合いが楽しみである。

アディスアベバ、メケレの安宿情報

アディスアベバ ピアッサ地区

ホテル名:Wutma Hotel

金額:300Birr(約1,200円)/泊(9泊利用)

部屋タイプ:2人で宿泊可能なベッドの部屋(一人でも二人でも値段は同じなので、2人だと相当お得。アフリカは部屋でお金を取る宿が一般的。カップルでなくても2人で滞在するとかなり予算に優しい。)

トイレ+シャワー:プライベート

タオル:込み

Wi-Fi:有り。繋がる程度。夜中は速くなる。

朝食:無し

キッチン:無し

立地:良い

停電:頻繁にある。このホテル云々ではなくて、このエリアの電気事情はかなり悪い。

※1階にレストランあり。部屋や受付の前の机でレストランのご飯も食べることができる。レストランは周りに比べて少し高めですが美味しい。

受付の様子。

アコモデーション名:Airbnb

金額:1,658円/泊(4泊利用)

部屋タイプ:2人で宿泊可能なベッドの部屋(一人でも二人でも値段は同じなので、2人だと相当お得。アフリカは部屋でお金を取る宿が一般的。カップルでなくても2人で滞在するとかなり予算に優しい。)

トイレ+シャワー:ホストの弟と共同

タオル:込み

Wi-Fi:有り。あまり繋がらない。

朝食:無し

キッチン:有り

立地:良い

停電:頻繁にある。この家が原因ではなく、このエリアの電気事情はかなり悪い。

※Wutmaホテルの方が安いが、外食に飽きていて自炊がしたかった。そのため、若干高いがAirbnbを利用。ホストやその一緒の家に住んでいる弟との交流を持て素晴らしい滞在となった。

アパートの敷地内。このアパートは中流の人たちが住んでいるらしい。この写真だけ見ると穏やかだが、一歩この敷地を出るといつも通りのエチオピアである。Wutmaホテルなどと同じピアッサ地区にあり、非常に便利なエリアだ。

メケレ(Mekelle)

ホテル名:LK Pension

金額:250Birr(約1,000円)/泊(3泊利用)

※部屋タイプにより、300Birr(トイレ、シャワーがプライベート)などやそれ以上もあった。

部屋タイプ:2人で宿泊可能なベッドの部屋(一人でも二人でも値段は同じなので、2人だと相当お得。アフリカは部屋でお金を取る宿が一般的。カップルでなくても2人で滞在するとかなり予算に優しい。)

トイレ+シャワー:共同

タオル:込み

Wi-Fi:有るが、全く繋がらなかった。

朝食:無し

キッチン:無し

立地:良い

停電:あまり無かったと思うが、水が出ない時もあった。ホットシャワーは出たり出なかったり。だいたいは生ぬるい感じだ。

※部屋綺麗で、広く居心地は良かった。ホットシャワー、Wi-Fiに期待しない人であれば満足度は高いと思う。従業員も親切だった。

 

ダナキルツアー、アディスアベバ、メケレの宿情報でした。参考になればとても幸いです。

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