明日ちがう屋根の下

夫婦世界一周3年半の旅!73の国と地域へ訪問!大まかな旅路→フィリピン留学→オーストラリアワーホリ→NZからアラスカへ渡り陸路でアルゼンチン最南端ウシュアイアへ→南アフリカから陸路でエチオピア→キルギスから陸路でヨーロッパ→中東→南アジア→東南アジア→中国→韓国→帰国!

コスタ・リカ~中米で一番発展している国~

※写真はラ・フォルトゥナの街から

2017年10月7日ニカラグアグラナダから朝一出発し、チキンバスを乗り継ぎコスタ・リカへ入国した。世界一周11ヶ国目に突入だ!!

ニカラグアとの国境、ペーニャス・ブランカス(Peñas Blancas)

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国境のオジサンは頼りになる

コスタ・リカへ入国する場合は、出国用のバスか航空券のチケットが必要とブログの記事で情報を仕入れていたのにも関わらず、ただ純粋にそのことを忘れていた。税関の目の前でそのことに、アっっと気付いたが「何とかなるだろ」と開き直って中へ進んだ。

結果は・・・・やはりダメ。出国用のバスか航空券の予約は必須。携帯のモニターで予約画面を見せるだけでもいいとのことだ。国際バスのTICAバスは税関のオフィスの目の前にあるが、首都や大きな都市しか行かない国際バスは嫌いだ。そのため、選択肢は航空券の全額返金ができるチケットを予約したい。Wi-Fiがあるか聞くと、もちろん、無いと。しかし、国境には必ず両替屋とバス、そして携帯のチップを打っているオイサンがいることを忘れてはならない!!

だいたい困ったことは、国境のオジサンズが解決してくれるのだ。幸いに次の目的地であるラ・フォルトゥナ行のバスは14時30分。それまで3時間以上時間があった。すぐにClaro(回線会社名)のチップを購入。しかし、何度も売り子の姉ちゃん頼ったり、バス会社の兄ちゃん頼ったりしながら設定ができたが、肝心のネットに繋がらない。姉ちゃんに聞くと、「圏外よ」と一蹴される。売る前に言ってくれ・・・・・バス会社の兄ちゃんがコルビ(別のキャリア)なら大丈夫だと思うと教えてくれて、姉ちゃんに言うと交換してくれた。しかし、やはり繋がらない。ダメ元で返金をお願いすると、意外にも返金してくれた。封は切ったのだが。意外と良い姉ちゃんだった。

途方に暮れていると、携帯チップ売りのオジサンが体中にチップをぶら下げながら歩いているではないか!

「ここで繋がるSIMを下さい。あと設定もお願いします」

オジサンにお願いすると、話しは早かった。携帯を渡すと20分くらいかかったが、無事にネットに繋がった!!さすが国境のオジサン!!頼りになる。SIMはたったの1,000コロン(約200円)。データは別売りだったか記憶に無いが、最低限のデータ分は大した金額ではなかったと思う。20分も設定にかかっているから、設定料とか請求しそうだが設定は無料。

※英語はほとんど通じないため、携帯は言語設定でスペイン語があるとスムーズだ。あと恐らくIphoneよりも別の携帯の方がオジサンは慣れているはずだ。

航空券はコパ航空のホームページからダミーチケットを取り、その予約画面を税関に見せて無事に入国した。

※当時(今は不明)、コパ航空のホームページから仮予約ができるシステムがあり、24時間放っておくと自動的にキャンセルされるというダミーチケットには最適なシステムがあった。

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ラ・フォルトゥナへ~救世主の若者が現れる~

バスはDELDUという会社を利用した。

国境(ペニャスブランカス)→ラ・フォルトゥナ バスタイプ:大型バス 費用3,540コロン(約700円)所要時間:約4~5時間

国境を離れるとバスは緑あふれる平和な道を進んでいった。しばらく行くと、山岳部を登っていく。景色も良くとても気持ちが良かった。あれだけ暑かった気候も山を登るにつれて肌寒くなってきた。道中、どれくらい人がいただろうか。家がポツポツあるだけで、ほとんどは自然だった。

あたりは暗くなってきた。そろそろ着くかと思っていると、ドライバーが僕らがラ・フォルトゥナ行く事を覚えていてくれたようで、ここで乗換だと大通りの分岐点で降ろしてくれた。地図を見るとまだ5キロくらいある。ドライバーはタクシーかバスをあそこの角から乗るんだとT字路の右側を指していて、幸い2人一緒に降りる人がいてついていった。オジサンもラ・フォルトゥナ方面へ行くようでバスかタクシーを待っているらしい。すると、目の前に白くて古い車が来てオジサンともう一人入れ墨の若い姉ちゃんが車の方へ歩み寄っていく。我々以外誰もいなくなる!焦って、聞いてみると、どうやら乗合タクシーらしい。我々も乗れそうか聞くと、定員オーバーで無理だった。車の中には既に先客がいたのだ。入れ墨の姉ちゃんにタクシーかバスがこの後来るのか聞くと、

「15分後くらいに来ると思う。多分!グッドラック!!」・・・・

車は去っていった。困った。取り敢えず、大人しく待つことにしよう。

しかし、30分以上経っても来ない。それどころか車だってほとんど通らない。不安になってきた。コスタ・リカは治安がかなり良いと聞いていたが、暗闇の中5キロも重いバックパックを担いで歩くのはごめんだ。幸い近くには肉屋やボトルショップなどがあり、まだ開いていたので何か情報が無いかと聞きに行こうとしたところ、目の前に一人の若い兄ちゃんが現れた!!すぐに、ラ・フォルトゥナ行のバスを待ってるか聞くと、流暢な英語が返ってきた。

「待ってるんだけど、来るか微妙なんだ。来れば良いんだけど」

少し彼も不安そうだった。っとその後に1台の4駆っぽい車が我々の前を停まった!!この兄ちゃんと一緒だったら乗合タクシーも安全に乗れそうだ!車の窓が開き、ドライバーと兄ちゃんが大声で叫び合っていた。どうやら、彼らは友達のようだ!話し終わった後、兄ちゃんはこちらを振り返り、

「早く乗って、乗って!!友達がラ・フォルトゥナまで連れて行ってくれるよ!」

少し不安だったが、彼らの風貌を見て問題ないと思った。大学生のような風貌で明らかに悪い人ではなさそうだ。そもそもこの車に乗らなければ、次いつバスが来るか分からない、乗合タクシーも我々のスペイン語では安全に乗るのは難しいだろう。

若い兄ちゃんはアレハンドロという青年だった。友達に拾ってもらえて彼も興奮していた。アレハンドロは僕らが思い描いていたようなラテン系の青年でスーパーフレンドリーだ。彼の家はラ・フォルトゥナ中心地から徒歩圏内らしく、一緒の場所で車を降りた。降りるなり満面の笑みで、

「夜ご飯行こうよ!」と全くの躊躇いもなく誘ってくるところが、気持ちがいい。行きたかったが、この時我々はクッタクタだった。朝5時45分にニカラグアグラナダを出て今はもう夜9時前だ。長距離移動の上、乗換や国境でのやりとりなどで疲れ果てていて早く休みたかった。しかし、せっかくの出会いだ。彼の誘いを無駄にしたくない。

「ありがとう。でも、今日はクタクタなんだ。明日の夜はどうかな?」

「そうか・・・ん~明日行けたら行こう」

あまり乗り気ではなかった。やはり旅の出会いというのはタイミングがあるのだろう。しかも今日は土曜日。日曜日の夜は家でゆっくりしたいのかもしれない。案の定、翌日我々はご飯に行く事はなかった。うん。これも「縁」というやつだ。しかし本当にアレハンドロのお陰で事なきを得た。彼は我々のヒーローだ。(近日、我々はパナマで別のアレハンドロというヒーローに出会う。アレハンドロという人はスーパーフレンドリーなのかもしれない。笑)

宿情報:Chill out Arenal hostel

 

宿タイプ:個室ダブルベッド(トイレ、シャワー付) 費用:8,445コロン(約1,700円) 設備:Wi-Fi、ホットシャワー、キッチン 予約:

ラ・フォルトゥナで街歩き

奥さんの誕生日祝いで乗馬ができればと思い、景観の綺麗なこの街で検討をしたが、尋ねてみると一人85USDと全く手が出ない価格で断念。街歩きだけに留めることにした。

ラ・フォルトゥナは今まで見てきた中米の街に比べて、綺麗で清潔だった。メキシコ以南ずっと犬のウンチに悩まされていた。とにかく野犬だらけなのだ。街中にウンチがあるので下を見ながら歩かないとならなかった。しかし、ここではその心配もない。

景観も良い。特に火山(ボルカン・アレナル)は街のシンボルとなり、カテドラルから景色はかなり綺麗だった。

街のどこからでも火山が見えて、景色に映える。

牧場もきちんとしている。

毎度恒例のポストカード郵送のため、買えるところで切手を買っておいた。

首都サン・ホセへ~中米とは思えない発展ぶり~

10月9日ラ・フォルチュナから首都サン・ホセへ向かった。コスタ・リカにチキンバスは存在しないのか。バスはスケジュールされている。

ラ・フォルチュナ→サン・ホセ バスタイプ:大型バス 費用:2,500コロン(約500円)所要時間:約5時間(曖昧)

サン・ホセまでの道は山岳部を通り景色も良かった。サン・ホセに着いた頃には既に日は落ちていた。バスを降りて1キロ以上離れた宿へ歩いて行ったが、すごい発展ぶりだ!

メキシコ以南もちろん大きな都市もあったし、治安の観点から大きな都市を避けながら来たから正確には比較できないが、街は綺麗に整備されていて歩道も歩きやすい。日本の地方都市のような、そんな印象を受けた。

宿は看板も出ていなく相当迷った。色々な人に聞くがそのホステルを聞いたことがないと。でも住所を見せると、この区画だと言われグルグル同じところを3周くらいして迷っていたところ、駐車場の警備をしているお兄さんに連れていってもらった。

今度は宿のベルを鳴らしても誰も出ない。10分くらいしてようやく宿の客がドアを開けてくれた。余程うるさかったのだろう。(笑)オーナーは不在とのことだ。中に入ってソファーでゆっくりしていると、オーナーが帰ってきた。我々の顔を見るなり、ソーリーの連発だ。こんなに謝る外人は日本人意外に珍しいはずだ!(笑)正味30分しか待っていないのに、オーナーから1泊目を無料にしてくれた。我々の口コミを恐れたのだろうか。我々はほんの少しも怒ってなかったのだが、1泊無料は願ってもないプレゼントだ!!明日の奥さんの誕生日にその分奮発できる!荷物を置いて早々に夜ご飯をスーパーへ。ステーキとワインで乾杯!前夜祭や!明日も良い日になりそうだ。

宿情報

部屋タイプ:個室ダブル 費用:約9,000コロン(約1,800円)朝食付き 設備:Wi-Fi良好、キッチン、ホットシャワー、広くてとても寛げる

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奥さんの誕生日はカルタゴへ!!

カルタゴという街はつい最近まで知らなかった。奥さんの誕生日には綺麗な街でレストランでも行きたいね。なぁんて話しをしていた。ラ・フォルトゥナも綺麗だったけど、祝うには少し日程が早すぎた。では何でカルタゴかと言うと、ニカラグアグラナダの宿で出会った白人のニカラグア人のおばちゃまから教えてもらったのだ。

カルタゴは死ぬまでに絶対行った方が良い場所なんよ!」

そんなにいい場所があるのか。当たり前の質問だけど、何がそんなに良いか気になったので聞くとオバサマは、

「私は行ったことなかとよ。娘が私にゆうてくるんよ。やけん、いつかは行きたいなと思いよると。」

なるほど。そんなに良い場所があるのか。またまた、当たり前の質問を投げかけた。どんな場所なのか?街並みなのか自然がすごいのか、とんでもなく料理、酒がうまいのか?聞いてみると、

「私も知らんのよ。娘は何て言っとったかいな。とにかく綺麗っていいよった。行くべきよ!」

とんだ抽象的な意見だが、そこまで言われると興味が湧いた。日程的にも丁度良かった。死ぬまでに絶対に行った方が良い場所。楽しみだ!

当日、朝一の電車に乗った。駅のホームはとても分かりにくい。線路は一つしかなく往復しているようだ。(490コロン(約245円)/一人片道)

この電車でサン・ホセの中心地の駅まで行き、乗換えた。

車内は木製で何か落ち着く雰囲気だった。

電車は目的地のカルタゴまで行けるはずだったが、何故か電車は「Tres Rios」までしか行かなかったため(工事中か何かでその日はカルタゴまで動いていなかった)、バスで乗換となった。

民家のおじいさんにバス停までの道を聞くと、英語で教えてくれた。スペイン語圏の国で英語を話す人は珍しい。道を教えてくれたあとに、「日本から来たのか!僕の国に来てくれてありがとうね!」この何気ない一言が旅をグンと楽しくしてくれる。おじいさんの笑顔に癒された。バスでカルタゴまではすぐだった。(290コロン(約145円/一人片道)

さて、ようやくニカラグアのオバチャマに紹介された、「死ぬまでに一度は訪れたい場所」に着いたのだが・・・

そこにその面影はない!!!普通の小さい街やないか!!!

バスを降りた場所だけがそうなのかもしれない。ジャンクフード店も多く見受けられる。。。ラ・フォルトゥナの方が100倍綺麗やないか!!気を取り直して、誕生日祝いなので朝食からレストランへ入ろうと歩き始めるが、食べる処が少ない・・・観光地のはずなのになぜ?(焦)ようやく見つけて入った綺麗目な処で食べたが、イマイチ。コーンから出来ているホットケーキみたいな感じだ。

値段はコスタ・リカなので高く、満足度は低い。これまた気を取り直して、広場の方に歩いていくと厳かなカトリックの教会が見えてきた。

なかなか見応えのある建築だ。教会の天井がモスクの形をしているのは、何か意味があるのだろうか。

角度を変えて。石造りの立派な大聖堂だ。

火曜日だったが、お祈りに来ている人もけっこういた。のちに讃美歌か何かを皆で歌っていた。

中南米を旅行していて、後にも先にも見たことがなかったのだが、信者たちは入口に入ると膝を地面に着けて数十メートル進んでいく。コスタ・リカの文化なのだろうか。

教会内を見渡していると、木造建築であることが分かった。教会が石造りでなく、木造で建てられていたのはここが初だった。この教会は厳かで綺麗な建築様式で美しかった。もしかしたら、ニカラグアのおばちゃまもカトリック教で、娘からこの教会のことを聞いたのかもしれない。確かにこの教会は見応えがあった。しかし、我々はクリスチャンではない。建物は美しいが、それ以上の意味を持たないため特別な場所とはならないかな。

ステンドガラスも豪華だ。

お昼ご飯は美味しいものを食べようと、街中を歩き回るがレストランが無い。なぜだ?ジャンクはある。途中でアイス屋さんがあり、一休み。歩き続けるが本当にな~んにもない。結局メルカド(市場)に入り、プラプラ。食堂らしきものはあったが、誕生日にメルカドの食堂はさすがに・・(笑)空腹を我慢して、市場を後にしたのだった。

史上最〇のイタリアン~しかし、憎めないラテン系の店員~

奥さんの誕生日祝いにとカルタゴに行き、朝食はイマイチで、街並みもイマイチ、カテドラル(大聖堂)だけが厳かで美しかっただけで、その他はとんだ期待外れだった。そして、昼ごはんに美味しいものを!と意気込んでカルタゴで歩き回ったものの、何も無かった。そして、サン・ホセの街中のレストランで食べることにして、帰りはバスでサン・ホセまで戻った。(590コロン(約295円)/一人片道)

バス停から降りてレストランを探し始めたが、街並みは昨日見た近代的で、清潔なイメージはなくメキシコの都市を思わせるような印象だった。場所によって印象は変わるものだ。やはり街歩きは必要だ。

歩いていて、何軒もレストランがありそうな雰囲気なのに1軒も無い。これが不思議だ。肉屋やジャンク、その他たくさんのお店がずらっと並んでいるのにレストランが無い!!!久しぶりに奮発しようと思っているのに!空腹でイライラもしてきたが、通りにはレストランは皆無だった・・こんなことってあるのか。

とうとう雨が降ってきた。このまま、宿に帰るのはさすがに嫌だ。これだけ探したし、宿で自炊も味気ない。街中を抜けて、あても無く歩いていると、イタリアンが見えた!高いかもしれないが、イタリアンなら外れは無いだろう。なぜか咄嗟にそう思った。というかそう信じたかったのかもしれない。雨も降っている。すると、顔の濃ゆいラテンの男が我々を導くかのように、「さあさあ中へ」エスコートしてきた。店の中を覗くと綺麗そうだし、次のアテも無いしと男に先導されるがまま中へ入った。

お腹はペッコペコだ。イタリアンと言えば、ピザだ!!あとニョッキ!!久しぶりのご馳走に二人はワクワクしながら待っていた。乾杯のビールでひとまずお祝い。顔の濃ゆい男は、グラスにビールを注いでくれる。サービスもいいし料理も期待できる。

ワクワクしながら、たまにしか飲まないビールを楽しみながらピッザとニョッキを待っていたが、なかなかこない。そりゃぁオーダーしてから作り始めるから、時間はかかるはずだ。本格的だ。

15分は経っただろうか。ビールをチョビチョビ飲みながら、厨房と思われる奥の扉や、濃ゆい男をチラチラ見ながら待っていると、ようやく待望のご馳走がやってきた!!!

しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラテン系の男が、顔の濃ゆい男が持ってきた料理は我々の知るピッザとニョッキではなかった!なんだこれは・・・何か悪い夢でも見ているような気分になった。ピザはゲッソリ痩せ細り、見た目からカチンコチン・・・ニョッキはニョッキしか無い!!玉ねぎは?緑の野菜は?何にも入っていない・・でも、食べてみないと分からない。二人顔を見合わせながら恐る恐るご馳走を口に運ぶと、、、うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・なんだこりゃ。冷凍ピザの方がよっぽど美味しいし、ニョッキはニョッキと市販のソースを混ぜただけのような味だ。もう笑うしかない・・・あれだけ空腹だったのに、こんな小さなピザすら全部食べられなかった。

そんな我々の想いとは裏腹に、彼は満面の笑みでやってきて、

「料理はどうだい???アミーゴ!!!(友達)」

何とも憎めない男だ。まずいなんてもちろん言えない。でもこの味で美味しいとも言いたくない。期待外れもいいとこだ。僕らは咄嗟に、「yeah, thanks」と返すのがやっとだった。ある意味思い出の残る誕生日ランチとなったのだった。

うん。やっぱり憎めない・・・(笑)

コスタ・リカということもあり、金額も4,000円を超えた。この金額を物価の安い国でレストランに行くと、肉にビール三昧ができる金額だ。しかし、なぜこんなにレストランが少ないのか?首都サン・ホセといい、カルタゴといい他の国に比べて極端に少ない。スペイン系の入植地であったため美味しいレストランがあっても不思議ではないが。たまたま、我々が歩いたエリアになかったのかもしれないが、それにしてもレストラン自体が少ない。外食という概念があまりこの国にはないのかもしれない。正確なことは分からないが、ある意味不思議であった。

パナマへ!!

緑の多い大自然に囲まれた、美しい国のコスタ・リカ。その反面、レストランが少なく食文化が少ないと思われるコスタ・リカを離れ、パナマへ向かった。パナマの目的地はパナマシティだが、旅している感が出ない国際バス(TICA)にどうしても乗りたくない僕は、ローカルバスにこだわった。この日の目的地はパナマの国境から少し東に位置するDavid(ダビ)にした。Tracopaというバス会社で国境まで向かった。快適なバスでスムーズに国境に着いた。(7805コロン(約1561円)/一人)

国境着くなり、毎度のように出国手続きのために窓口に行くと、「出国税を払ってからきて」と税関。あれ。ブログの情報になかったため意表を突かれた。一人12ドルいるらしい。念のため、近くにいた欧米人旅行者に聞くと、彼女もこれから払いにいくらしい。

しかし、USドルもコロンも持ち合わせていない。我々は出国時に出国元の現金を必要な分だけいつも残しているので、予定していなかった出国税分のお金が無いのだ。困った。ケチな我々は、出国税のためだけにコロンを下ろすのも嫌だった。(今後使い道が無いお金にATM手数料を支払うのが嫌なのだ)

中南米、アフリカ(現在地はアフリカ)もそうだが、こういう困った時にすぐ現れる救世主がいる。(笑)困っていると、ここぞとばかりに(狙いを済ませていたのだろう)若いタクシードライバーが落ち着いた空気で出てきた。

「ドルが必要なのかい?」

待ってましたと言わんばかりの落ち着きぶりとタイミングだ。今までの国境でATM何てなかったし、しかもコスタ・リカ側でドルを下ろせるとも思ってなかったため、今回ばかりは躊躇わずに若い兄ちゃんに着いて任せることにした。どうせ、後でお金くれと言われるのが落ちだが、ドルが下せるならそれくらい良いと状況から思わざるを得なかった。

男は国境真横の露店の奥に入っていく。おいおい。パナマ側にダマで入るのか?ドル下した瞬間強盗とかされないよな・・少し怖くなったが、露店の奥はモールのような小ぎれいな場所だった。2階だったか。確かにATMがあり、ここだと男は言う。周りをキョロキョロ見渡しながら、必要最低限分のドルを下ろすと、男が行くぞと目で合図して外へ出て、税関の方へ向かった。歩きながら男は右手の指を擦って「お礼をくれ」というニュアンスの仕草をしてくる。やっぱりか。今回は確かに良い情報をくれて助かったから1000コロン(約200円)渡すと、「No!少ねえよ!!」とオーバーリアクションを取ってきたが、これしかないと言うとすぐに笑顔に戻った。あながち悪くはなかったようだ。払い過ぎたか・・でも価値のある情報だったから200円くらいいいか。

男はまた真面目な顔に戻り、「よし。次は出国税を支払うオフィスを案内するからついてこい」全力で拒否した。(笑)男は陽気に去っていった。

以下は出国税の張り紙とオフィスの写真。

写真は税関の横に貼ってあったものだ。12USDと記載はないが、日記をみる限り12USDが出国税で、1USDが手数料で合計13USDだった。(間違えていたごめんなさい)

以下のオフィスで1ドルの手数料を取られて、13ドル払った記憶がある。もしくは、この写真の右側に書いてあるように、ここで8ドル払って、税関の窓口で残りの5ドルを払ったかもしれない。※この写真を見る限りは8ドルなので、8ドルだけだったかもしれない。

無事に出国手続きを終えて、いよいよ中米最後の国パナマへ入国だ。過去のブログ情報によると、出国の航空券と銀行の残高証明が必要ということで準備していたのだが、税関は終始3,4人でペチャクチャ話しながら、僕らの顔をロクに見る事も質問することもなく、スタンプを押した。本当にそれらの準備は必要な国なのだろうか・・・税関の気分によるものなのだろうか。

2017年10月11日。こうして、僕たちは中米最後の国パナマへと足を進めた。グアテマラで壊れた僕のデジカメを直すという重大な任務もある。デジカメの修理に時間がかかる場合は、働いてもいいな。そんなことを考えながら、蒸し暑い国境で汗を滲ませながら国境を越えていった。

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