明日ちがう屋根の下

夫婦世界一周3年半の旅!73の国と地域へ訪問!大まかな旅路→フィリピン留学→オーストラリアワーホリ→NZからアラスカへ渡り陸路でアルゼンチン最南端ウシュアイアへ→南アフリカから陸路でエチオピア→キルギスから陸路でヨーロッパ→中東→南アジア→東南アジア→中国→韓国→帰国!

ニカラグア~チキンバスで駆け巡る~

ホンジュラスのティグレ島からボートとチキンバスを乗り継ぎ、猛暑で汗グッショリになりながらようやくニカラグアへと入国した。世界一周10ヶ国目に突入だ!

※2017年10月3日に入国

※国境の街、グアサウレ(Guasaule)

国境は川で区切られていた。川を渡ると、一目で違いを感じた!道路が整備されている!税関は空調が効いている!ホンジュラスよりも安定しているのだろうか。行政にお金をかけられることが、どこまで国の安定度を示すかは分からないが、少し安心感があった。税関の人は珍しく、気さくで優しい。これは幸先良い。旅人を受け入れてくれるフレンドリーな国かもしれない!ある税関からは、なぜニカラグアに訪問したのか、どこの都市に行くかなど質問された。外国人がなんでニカラグアに興味を持ったのか聞いて、観光業に役立てたいなどと言っていた。

旅情報☞入国税は12USD

税関を越えると約200メートル大通りを進み、左側に入るとチキンバスが待ち構えていた。

そう言えば、エルサルバドルからチキンバスを待ったことがない。いつでもバスターミナル(ターミナルというと大きな建物を想像するが、ここではそんな大それた場所ではなく、掘っ立て小屋の周りの空き地にチキンバスが並んでいるだけだ)に着くと顔の濃い人たちが目的地別に案内してくれて、待ち時間ほとんど無しでバスは発車する。今回もターミナルに着くなり、チナンテーガ行のバスに飛び乗り早速出発したのだ。

このバスターミナルに着くなり、まず奥さんが「ハポネス?(日本人)」と聞かれた。ほほう、知ってるやないか。「彼女は僕の奥さんだよ」と聞かれてもないのに伝えると、178センチくらいの帽子をかぶったオッサンが、「君はUSAからか?」ズッコケそうになったが、ここはアメリカから距離的にも近いからアジア系がアメリカに多いのも知っていたのだろう。それは兎も角、庶民の足チキンバスはバックパッカーの足でもあり、旅の仲間だ。中米旅行には欠かせない観光バスと我々は思っている。

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ニカラグア基本情報

国名:ニカラグア共和国(Republic of Nicaragua) 国名の由来は勢力を保っていた先住民のニキラノ族の首長ニキラオから来ているらしい。

国旗の由来:太平洋、大西洋に囲まれているため両側は青。白は国の純粋さを象徴し、中央に国鳥ケツアール(通貨の呼び名もケツアール)、文書は独立記念日の1821年9月15日が記載されている。

首都:マナグア

人口:約600万人

言語:スペイン語公用語)、その他カリブ海側では旧イギリス領のエリアは英語、ミスキート語を話す。

民族:混血70%,ヨーロッパ系17%,アフリカ系9%,先住民4%

宗教:カトリックが主、プロテスタントなど

1502年にコロンブスニカラグアを発見。周辺国との事情は同じく、スペインに侵略されて金鉱山やカカオ栽培等にインディヘナが奴隷として過酷な労役に使役され、ヨーロッパから天然痘などの疫病が伝播すると、虐殺や奴隷化の対象となったインディヘナ人口は絶滅に近いほど激減した。インディヘナがほぼ絶滅すると、代わりにアフリカから黒人奴隷が投入された。1821年に中米周辺諸国と同様に独立を果たすが、その後アメリカの侵略や隣国との紛争、政府と反政府勢力の内戦などがあったが、1988年に終戦した。

通貨:

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レオンへ~現地の若者に付き添って~

チキンバスで国境を出発。

荷物をしっかりくくりつけるようにお願いする。

チキンバスに乗り国境を離れて見える景色は、ホンジュラスと全くもって異なった。田舎でも家はこぎれいみ見えた。道路はしっかり舗装されている。家畜も多く見るようになった。ホンジュラスでは全てがボロボロだった。カオスだった。家はボロボロ、道路はボコボコ、砂埃は舞い、整理が全くされていない具合だったから、尚更、ニカラグアが発展しているように見えた。

国境→チンテーガ バスタイプ:チキンバス(ヴァンの乗合バス)費用:47コルドバ(約190円)所要時間:記憶無し

バスは、チンテーガという街のターミナルに着き、10分もしない内に別のチキンバスに乗込んでレオンへ向かった。というのも、国境からチンテーガ行きのバス車内で心優しい青年が案内してくれたからだ!

チンテーガ→レオン バスタイプ:チキンバス(ヴァンの乗合バス)費用:36コルドバ(約140円)所要時間:記憶無し

青年はレオンの実家に帰る途中で、行先の同じ僕らをレオンまで連れて行ってくれると言うのだ!本当に幸先が良いこと。地元民の付き添いがいるのはとてもありがたい。レオンのバスターミナルまで行ってしまうと、乗換が大変だということで市街地の手前で下車し、これまたすぐにローカルバス(市内だけ走っている)に乗換(5コルドバ(約20円)、中心地のカテドラル(大聖堂)(※中南米のほとんどが同じ作りになっている。街の中心地にカテドラルがあり、カテドラルの前に大きな広場がある。)のすぐ側のインフォメーションセンターまで連れて行ってくれた。彼は日本人にも似てなくもない顔つきで非常に親近感が持てた。スペイン語が話せない我々を片言の英語でグーグル翻訳を使いながら一生懸命説明してくれて、旅人を助けてくれる。何て良い人なんだ!!心を込めて「ムチャス グラシアス(どうもありがとう)!」と伝えた。

インフォメーションセンターの若者たちもまた、丁寧な対応をしてくれた。我々は思った。この国は観光客に優しい素晴らしい国なんだ!(後にこれが間違っていたことに気付かされる・・・)

マップをもらい、4,5か所ホステルの場所と金額を教えてくれた。何か所か歩き回った結果、「Hostal Fachente」という綺麗なホステルに決めた。

※レオンの中心地には多くのホステルがあり、安くて良さそうな宿もあったが満席だったためHostal Fachenteに決めた。他の宿はもっと安かったと記憶している。

Hostal Fachente 部屋タイプ:プライベート 費用:1,045コルドバ(約4,200円)/2泊 朝食付き(美味しい)、Wi-Fi速い、施設が綺麗、ホットシャワー

Hostal Fachenteの地図↓

レオン市民は、全然フレンドリーじゃなかった・・・

税関も良し、バスで出会った若者は国境から、レオンまで連れて来てくれた。しかも、我々のためにインフォメーションセンターまで案内してくれた。インフォメーションセンターの若者たちもとても丁寧に接客してくれた。ニカラグアのイメージは最高だった。

しかし、街を歩くとそれが全く間違っていたことが分かった・・・

通りすがりに、「チノ(中国人」と言われた初めての場所がレオンだ。(メキシコ、グアテマラの旅行時にチノという言葉を知らず気付いてなかっただけかもしれないが)僕が覚えている限りは、今までは街中で「ジャパン?チャイナ?」と聞かれたり、「ハポネス?チノ?」と聞かれたことはあった。しかし、通りすがりに話しかけてくる訳でもなく、「チノ」と言われたのはレオンが初めてだと思う。しかも聞こえるように言うのだから、好意的ではないはずだ。※もちろんほとんどの人は言わない。ほんの一部だけだ。(1日で2,3回くらいか)

お昼の食堂も最悪だった。料理を頼んで席で食べていると、オバハンが勢いドタドタやってきて、

「ベビダは?(ドリンクは)」と半ば強制的な顔つきだ!我々はいつも節約のため水を持ち歩いてるため、断ったがあからさまに嫌な顔をしていた・・

なっなんやこの街は・・?めちゃくちゃ冷たいやないか!

昨日の青年たちの優しさに油断していたら、一気に突き落とされた・・

恐らく、水を持参したのが悪かったのだろう。次から気をつけようと思い、取り直して次は文房具屋さんに入った。というのも各国からポストカードを郵送しているのだが、ニカラグアでは比較的大きな街のレオンから送ろうと考えていたのだ。

店に入って、「ポストカードありますか?」至って普通の質問である。しかし、無いと言った後にオバハン2,3人でギャハハと笑っているではないか!!!

ムカつくが、こういう時はすぐに立ち去るのが得策だ。っと外に出ると小汚いオッサンが

「2ドルよこせ」と死んだサバのような目をして近づいてくる・・・・

なんやこの街は!!!!

どうかしてる。いや、99%の人々は問題ないだろう。しかし、こういう時僕は一つ考えるようにしていることがある。通り過ぎるだけの旅人がその僅かな期間でその街を好きになるか、ならないかは「縁」が有るか、無いかの違いなのだ。この後ポストオフィスに行き、ポストカード郵送をしたのだが、これまたオバハンの態度が悪い。宿は綺麗で設備も良くて、とても居心地が良くて延泊も考えていたが、今日1日で一気に気が変わった。明日出よう。

レオンの写真をいくつか

カテドラル(大聖堂)街のシンボル。一人数百円くらいで屋上に登れてレオンを一望できるらしい。(値段は曖昧)

中南米カトリック教が大多数を占めるため、このようなカテドラルが街の中心にかなり高い確率である。カテドラルの前にはパルケ(公園)があり、人々の憩いの場所となっている。因みにこのパルケはメキシコではソカロと呼び、南米ではプラサ・デ・アルマスと呼んでいたと記憶している。カテドラルを中心に街が造られているため、アルマスの周りは綺麗な建物が多く、物価が高いことが多い。レオンの話しではないが、同じレストランのメニューでもカテドラルから一歩路地に入るだけで一気に物価が下がることがよくある。

こちらの名前は分からないが、古く厳かであったので撮影した。街中にはいくつものイグレシア(教会)がある。

中南米の長期旅行者には欠かせない、メルカド(市場)だ。メルカドのモノは全て値札が無い。質も値段もまちまち(ふっかけられることも多い)のため比較をした方が良い。

グラナダ

10月5日早々とレオンを離れた。朝10時40分に宿を出て、市バスは驚異的なスピードで見晴らしの悪い市内を走り、(人を引いてもおかしくない運転の荒さ・・・)速攻でバスターミナルに着いた。

ラ・ウカ行きのヴァンに乗込み、あまり待つこともなく出発した。

レオン→ラ・ウカ(マナグアの近く) バスタイプ:ヴァン(チキンバス(乗合バス)費用:61コルドバ(約240円)所要時間:1時間から2時間

ラ・ウカというマナグアの近くの大通りが終着駅だった。降りて、反対車線に行くと既にグラナダ行のヴァンが走りはじめていた。ドアを半分開けて、係員が我々を見てグラナダ?」と大声で聞いてきたので、飛び乗った。本当に中米のバスはスムーズだ。

ラ・ウカ→グラナダ バスタイプ:ヴァン 費用:29コルドバ(約120円)所要時間:1時間から2時間

※レオンのホステルを10時40分に出て、グラナダに着いたのは14時だった。

グラナダに着いた。今回は久しぶりのAirbnb。その宿が市街地から少し離れていたため、ヴァンを途中下車して歩いて宿まで向かった。宿は普通のホステル。グアテマラ以東、中米でのAirbnbはBooking.com、Hostel worldなどと同様の一つの予約サイトとして用いられることが多い。今回は完全にその類いだった。オーナーはフランス人で良い人なのだが、部屋は最悪だった。ドアは取っ手が壊れていて、窓は下の方が壊れていた。。そして、悪臭・・・恐らく、この部屋が最悪だ。Wi-Fiもめちゃくちゃ遅い。こんなことなら、Airbnbを使わなければ良かった。この日はハリケーンが来ていて、大雨、強風、そして夜停電と散々だった。

宿情報:Residencia La Firma

宿タイプ:ゲストハウス 費用:約2,000円/泊 設備:キッチン、Wi-Fi(遅い)、水シャワー 

 

 

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グラナダ1日観光

グラナダで特に見たいものはなかった。近くの船でオメテペというニカラグア湖に浮かぶ火山のある島にアクセスしていて、乗馬もできるということで一度は検討したが、この天気では重い腰が上がらない。特に島というのは晴れないと楽しめないと思っている。

ということで、取り敢えずぶらりと街観光をすることにした。グラナダの中心地は結構きれいな建物やレストラン、カフェが並んでいる。欧米系の観光客もチラホラいた。グアテマラ以降、本当にアジア人に会っていない。

カテドラルは鮮やかな色合いで小ぎれい。

この国も中米諸国と例外なくスペインの支配から独立をした国だ。

広場の周りには10頭以上の馬が並んでいた。乗馬には興味があるが、山や谷や草原を走りたいためスルー。(のちに南米コロンビアで最高の乗馬を経験した!)

街には相当古そうなイグレシア(教会)も未だに残っている。これも中米諸国の普通の景色だ。屋上には数百円(曖昧)で登れるらしい。

ニカラグアの名物、ナカタマル (Nacatamal)

一部の綺麗なエリアはあるが、その他は混沌としている。写真は無いが、メルカド(市場)は狭いエリアに屋台が所狭しとずらっと並んでいる。雨で塗れたドロドロの土、人も、ごみも多く、綺麗なエリアとの格差がすごかった。そして、混沌とした街を抜けると現地の人たちが暮らす住宅街に出た。そこはもう田舎で土着の暮らしが見えた。掘っ立て小屋のような家々が並んでいる。個人的な視点だが、グラナダの人々はレオンと顔立ちが違った。黒人系の血が混じっているような顔立ちをした人も多くいた気がする。

コスタリカへ陸路国境越え

グラナダのバスターミナルはチケット売り場もない。メルカド(市場)の近くにあるただの空き地だ。宿のオーナーに朝6時30分がRivas行き(コスタリカへ行くための経由地)の始発だと聞いていたため、朝5時45分に宿を出発した。

歩いていると、メルカド(市場)の準備は既に始まっていた。大量の野菜を積んだトラックからオジサンがせっせと降ろしている。台車を持った兄ちゃんたちがそれをメルカドへ運んでいく。グラナダ近辺の畑から運送しているのだろう。これがメルカドに並びどれだけが売れるのだろうか。昨日買った玉ねぎと芋の一部は既に腐っていた。この湿気では保存も簡単ではないだろう。僕らはメルカドなど現地の人の暮らしが見える場所が、観光地よりも好きだ。バスターミナルに着くと、小ぎれいな恰好をしているオバチャマが魚を大胆に鷲づかみしている。恐らくその魚はメルカドに並ぶのだろう。こんな何気ない、現地の人の生活を見ているのは何か楽しい。

バスターミナルに着くなり高校生くらいの顔つきの兄ちゃんが、「どこに行くの?」と近づいてきた。Rivasと伝えると、「このバスだよ」と手を出してきた。(笑)さすがに目の前の行先が書いてあるバスを案内されて、お金ちょうだいと言われても困る。でも可愛げがあったので、笑顔で肩をポンっと叩いてバスに乗込んだ。

グラナダ→Rivas バスタイプ:チキンバス 費用:数百円 所要時間:約1~2時間(おそらく)

チキンバスは好きだ。地元民と同じ空間を共有できて、挨拶を交わし合い(みな乗車時に挨拶をする)ちょっとした触れ合いを持つことができる。運転手によっては、好きな音楽をガンガン流したりもする。

Rivasのバスターミナルに着き、車窓から外を見ていると2,3人の客引きたちが出迎えていた。バスが停まるなり、降りる乗客を逆流しながら入ってきて、

「プライヴァド(プライベート)!ファイブダラーイーチ(一人5USD)!ラピド!ラピド!!(急げ)」

と吠えている。現地の人とゆっくり旅がしたいのに、プライベートに乗りたくない。しかも、高すぎる。案の定、すぐ側で待機していたチキンバスのドライバーにいくらか聞くと約25コルドバ(約100円)と言われ、客引きを振り切って飛び乗った。まさか、バスの中まで入ってくるとは。客引きも必死ということだ。勢いに負けてしまう人もいるのだろう。

バスは気持ちの良い緑の中を走り、牛などの家畜、馬も視界に入ってくる。ニカラグア湖沿いを走り、オメテペ島もみることができた。幸いこの日は晴れていて気持ちよかった。

午前10時くらいだろうか国境の街、ペニャスブランカス(Peñas Blancas)に着いた。バスを降りて歩いて税関へ行き出国手続き。いよいよコスタリカへ入国だ。

ニカラグアではレオンに2泊、グラナダ2泊でたったの4泊しかしていない。観光もロクにせずただ通り過ぎただけではある。しかし、横断する過程で現地の人との交流を僅かながらでもできたのは貴重だった。レオン、グラナダでの人々の態度の違い、顔つきの違いも分かった。同じ国なのに、観光客に対して(もしくはチノ系だけに対して)優しくない街があるのにも不思議に感じた。(この後出会った日本人と韓国人の旅人もレオンは最悪だったと言っていた。やはりレオンは何かチノに対して偏見がある)インフラに関してはホンジュラスに比べてかなり発展している。

例え、通り過ぎる旅でもチキンバスで現地の人たちの中に混るのは楽しい。物価も安く、長期旅行者で時間のある方々には是非、チキンバスでのんびり景色やローカルの人々と交流しながら旅をして欲しい。

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