そこそこ青い街ジョードプル~迷路の城下町を散策してみた~
※2019年1月29日の記事です。
世界中には似通っているところが多すぎで飽きてしまった。そんな話しは旅人からよく聞く話だ。僕らもあながちその感情はないとも限らない。今回散策したジョードプルは「ブルーシティ」という呼ばれていると地球の歩き方を見て知ったが、ちょっと前に観光したモロッコのシェフシャウエンという街も「ブルーシティ」で有名だった。
なぜ青く塗るのか?
メヘラーンガルの砦のオーディオガイドによると、ジョードプルの青い街は、虫除けに効果的ということで壁を青く塗り始めたとのことだ。昔はカースト制度の上の身分の人たちにしか許されなかったらしい。今では誰でも自由に青く塗れるようになっている。
因みにモロッコの青い街シェフシャウエンも同じような理由ではあるらしい。※諸説あるらしいが。
今回ブルーシティと呼ばれるジョードプルの旧市街をじっくり歩いてみたが、正直そこまで青くはない。「そこそこ青いかな」くらいな感じだ。でもそんなに青くないからつまらない訳ではない。僕らは特に青い街を期待して来た訳ではなくて、インドの歴史的な街並みや、伝統的な人たちの暮らしがどんなものか見てみたかったのでジョードプルの観光はとても楽しかった。
もし、青い街を見たくてジョードプルに行くという人がいたら、そこまで期待しない方が良いかもしれないが、結果的に雑多で多彩な異国感たっぷりのこの街を楽しめると思う。では、写真とともにジョードプルの旧市街を紹介していこう。
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ブルーシティは旧市街の一部になるけど、僕らが宿泊している宿の近くの建物も青色に塗り潰されているところもそこそこある。
遠い昔、ここら一帯を治めた王によって公共の井戸として建造されたもの。
サダル・バザールの北側の門の前にあるチャイ屋。ローカルのオジサン達がたむろしている。コップ一杯10ルピー(約16円)。
こちらもサダル・バザール北側の門のすぐ左側にあるオムレツ屋。ロンリー・プラネット(欧米人版の地球の歩き方のような旅行本)やトリップアドバイザーと換気扇の淵に書いてあるだけあって、欧米人のお客さんが多かった。店員のオジサンは日本人も多いと言っていたので、旅人に有名なんだろう。日本語、韓国語、中国語表記でSIMカード、砂漠ツアーの情報などもホワイドボードに書いてあった。(SIMカードは500ルピー(約800円)で28日、1日1.5GBと言っていた)
こちらが、マサラバターチーズを頼んだ。パンは大きい方にすると10ルピー追加。(小さいパンは相当小さいので、大きい方がお勧め)そこそこ美味しかった。(70ルピー(約102円)
この日ラジャスタン州のチーフミニスター(州のお偉いさん)が来ていて、16時まで閉鎖されていた。関係者以外立ち入り禁止だった。
サダル・バザール内の時計台。夜は超カラフルになっているので一発でどこにあるか分かる。
サダル・バザール内のおすすめの屋台。
左下の写真は、ひよこ豆のカレー?が美味しかった!30ルピー(約48円)右下の写真は微妙。名前も忘れてしまった。40ルピー(約64円)
バザールのようす。カラフルな衣装を来たオバチャマたちだ。
鍵屋のオジサンもノリが良かった。知恵の輪的なカギを渡されて開けるのに一苦労。オジサン満足気。
いきなり横から二人の若い兄ちゃんが接近してきて「タイランド、パタヤ」と言われて意味が分からなくて、顔がハトになったが日本人だと言うとあまり興味がなかったようだ・・よく流れは分からないが、写真を撮ることに。この二人は何か怪しい。もしかしたら、あわよくばスリするつもりだったのかもしれない。話している時、身体を異常に接近させてきていたのだ。でも僕のポーチからは絶対に盗めないよ。3年間で一度もやられてない鉄壁のポーチなのだ。
サダル・バザールを抜けるてブルーシティと呼ばれる建物が密集しているエリアへ歩いていく。写真はないが、この通りはカオスだった。狭い道にはさまざまな店が所せましと立ち並び、人、バイク、トゥクトゥクで溢れている。野良犬の数もすごい!道のそこら中で昼寝していたり、落ちている残飯をあさっている。
路地を覗くと人々の生活の姿が垣間見えてくる。
旧市街の小学校の前を通った時に、ちょうど子供たちの下校の時間だった。女の子二人が写真撮ってとニコニコしている。
これはジョードプルの魔除けか?多くの建物の入り口で掛けられている。
旧市街の通りにはウシが闊歩している。
6頭並ぶとさすがに迫力がある・・・因みに屋根の上を見たら、猿が集団でいた・・・インド、、やっぱりすごいぞ・・・
街の喧騒に疲れたらヒンドゥー教の寺院で一休み。寺院内は神聖な場所なので静かだし、とても清潔に保たれていて落ち着いて腰を下ろせる。(入場料は無料。お供え物などがあればよりいいかも)
40分くらい歩いただろうか?ブルーシティと呼ばれるエリアに着いたら小腹が空いてきた。道端にいたオジサンたちに良いレストランが無いか聞くと、上を指さした。おお!あそこからならブルーシティを眺められるかもしれない。
Raj Mandir Roof Top Indian Kitchen
まあこんなものか。そんなに期待もしてないので、とくにガッカリもしない。
青い街というより、やっぱりメヘラーンガルの砦がこの街のシンボルだ!見応え抜群!あの要塞を眺めながらのランチは良かった!
レストランは青で統一されている。清潔感もありおススメ。
ランチもなかなか美味しかった。下の写真の3品で280ルピー(約448円)
一部の家は綺麗に青で塗り潰している。ペンキが剥げかかったところも丁寧に塗り直していた。
この日は結婚式が行われていた。花嫁、花婿がこの馬に乗るのだろうか。花火が何発か上がり、夜遅くまで太鼓が鳴り響いていた。レストランのオジサンから聞いた話しだが、1月は結婚式が多いらしい。
もう一つおススメのレストランを紹介したい。ブルシティーならではのブルーステイという宿のテラスにあるレストラン。
メヘラーンガルの砦は夜景で見ても迫力がある。素晴らしい眺めとパイナップル、バナナジュースで乾杯。(翌日の1月30日に日本を出て3年が経つため。しかし長い年月が経ったものだ)※写真はパイナップルジュース。
左からチキンビリヤニ、ガッタカレー、バターナン。どれも美味!ジュースと合わせて720ルピー(約1152円)大奮発!!
こうしてジョードプル最後の夜を楽しんだ。ジョードプルは青い街としては大したことはないけれど、街歩きにはとてもエキサイティングな街だと思う。街の作りも迷路のようで飽きないし、人も優しい人が多い。「ナマステー」と挨拶すると、「ナマステー、ナマステー」と優しく微笑んで返してくれるし、子供たちは「ハロー」と元気に挨拶をしてくる。写真を撮ってと言ってきた子もいれば、笑顔で握手してくる子もいる。「バイバーイ!」と別れ際に元気よく言ってくるのも可愛らしい。オジサンはオジサンで奥さんにニッコリ握手してピーナッツくれたりと温かい人たちだ。(僕には何もくれなかったが)
「北インドは危ない、ぼったくりが多い!!」と噂が多いが、ジョードプルは特にそんなことはないと思う。(翌日、鉄道駅のホームにあるデリの店員が舐めた態度でぼったくろうとしたので、筆者はブチ切れてしまったが。そういう輩はジョードプルにも存在した)
3日間とても居心地が良かったのは、紛れもなくインド人たちの優しい雰囲気のお陰だと思う。北インドを旅行するときには、ぜひジョードプルを訪れて欲しい。
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