ホームシック・・いやホステルシック【ダンブッラ→キャンディ】
長期旅行中の宿はまさに家のようなもの。宿には当たり外れがあり、外れの場合は宿に帰るのも憂鬱となる。外れの宿の原因には狭い、汚い、うるさい、受付が嫌なやつ、他のゲストが絡みにくいなどいろいろなケースがあるが、最大要因は・・・「南京虫だ」
油断しているときこそ、やられる。それが南京虫。今回ダンブッラの宿で通算4回目の被害になってしまった。(1.バンコク(10年前)、2.スコピエ(マケドニア)(4ヵ月前)、3.クラコフ(ポーランド)(3カ月前)、4.ダンブッラ(スリランカ)(昨夜)
南京虫に刺された時の対処法は、3つ。
1.患部をかかない。
2.抗ヒスタミン剤を飲む。
3.ただちにベッドを代える。(空きベッドが無い場合はソファなどで寝る)
昨夜の宿は宿主を夜中に呼べる環境ではなかったため、南京虫が出たベッドの隣にシングルベッドがあり、そのベッドを隅々チェックして南京虫がいないことを確認して何とか眠ることができた。しかし、シングルベッド狭く電気も点けっぱなし(明るいところに南京虫は出にくい)だったため、眠りは浅く辛い夜を過ごした。
朝起きるなり、宿主に昨夜潰した南京虫の死骸を見せて、今後のゲストのために殺虫剤をベッドにしておくように伝え宿を後にした。今回4回目ということもあり、僕の身体に南京虫の免疫力がついたのか斑点は広がらず、刺されたと思われる足首と腰と手の表面しか痒くない。しかも痒みも大したない。
しかし、今後のことを想定して病院で診てもらうことにした。スリランカには公共の病院と私立病院がある。公共の病院は地元の人には無料なので常に人が多いため、私立の病院へトゥクトゥクで直行。
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並んでいる人も少なく、10分程度でドクターに診てもらえた。フレンドリーなドクターは患部をほとんど見ることもなく、「はいこれね」と4日分の薬と処方箋をくれて1分で診断は終わった。(南京虫の写真を見せたので珍しくもなかったのだろう)診断が終わると、日本人のお辞儀の仕方について興味津々に聞いてきた。お客さんへのお辞儀は90°くらい頭を下げるというと、診療室を出る時に、90°頭を下げていた。(笑)
しかし、南京虫のせいでロクに寝ていなく身体はだるい。あー家に(キャンディの宿)帰りたい。マケドニアで南京虫の被害に遭ってから、もう二度と被害に遭いたくなかったが油断した。前回南京虫の被害に遭ってから、部屋に入るなりベッドをひっくり返してチェックしていたが、最近はしなくなっていた。
今日はダンブッラの石窟寺院を観光したあとに、キャンディに帰る予定だったが、今すぐ帰りたい気分だった。あの綺麗で広い環境は本当に安心して滞在できる。やすらぎの宿だ。
宿に帰りたい衝動を我慢して、とりあえずお昼ご飯。病院の目の前に落ち着けそうなレストランがあったので入ってみた。高そうな門構えだが、意外に安く味も良かった。
野菜カレー220ルピー(約132円)
チキンフライドライス390ルピー(約234円)その他チャイも30~50ルピーで安かった。
お会計の時にサービス料金10%取られるが、それでも二人で約800ルピー(約480円)と悪くない。スリランカの物価の安さがうかがえる。
さて、気持ちを切り替えて観光!大好きなトゥクトゥクで石窟寺院へ!入場料一人1500ルピー(約900円)と少し高いが、見応えは十分。(過去の日本人のブログで無料で入れた人もいたらしいけど、下の写真の場所でチケットを確認されるので今は無理だと思う。この建物の前で靴を脱ぎ、半パンやスカートなど肌の露出している人はスカーフなどを巻いて中に入る。
※チケット売り場は下の写真の建物ではなく、ふもとにあります。この入口までのルートは2つあり、僕たちは黄金寺院(金色のどでか仏像)ではない方から階段を登りました。他の日本人のブログによると金色の大仏像があるふもとでも買えたようですが、事前にチェックした方が良いです。きんぴか大仏の方でチケットが買えない場合は、かなり遠回りになります。
すごいところに建てたものだ。2000年以上も前から始まった仏教の歴史は相当古い。
天井に壁画がぎっしり描かれている。
ブッダがこの横になっている状態でこの世を去ったことから、涅槃像は色んなところで飾られている。
魚の壁画も発見。
こちらも涅槃像(ねはんぞう)。
真っ赤な足の裏の涅槃像(ねはんぞう)。
敬虔な仏教徒が洞窟内で熱心にお祈りしている姿も美しかった。
石窟寺院から黄金寺院の方へ下ると、きんぴかの大仏様が現れた。スリランカは巨大大仏様がたくさんだ。
観光を終えキャンディへ戻るのは至って簡単。このきんぴか大仏様の目の前の大通りでバスを待つだけ。バス停がある訳でもなくただ手をあげるだけ。220ルピー(約132円)約2時間30分。今回乗ったバスはエアコン付きのマイクロバスではなく、街中で走っている大きなバスでエアコン無しだった。
キャンディに戻るのが楽しみだった僕たち。あの快適な宿に帰れる!美味しいフルーツアイス屋さんにも行ける!とワクワクしていた。(笑)街歩きしながら美味しいレストラン、カフェなどを見つけるのも楽しさの一つ。
キャンディ中心地でバスを降りるなり、マーケットを横目で見ながら以前に2回通ったMidland cafeへ向かう。
すると後ろから、オジサンが「ハーイ!!」と笑顔で背中をトントンしている。振り返ると、Midlandの社長だ!!!何か縁があるのか、これで3回目の偶然の再会。社長も偶然を喜んでいて、ベーカリーにおいでよ!と付いていくことに。
社長は線路の上を近道だと言って、歩きだす。この電車は1日に数便しか走らず、庶民の道となっているらしい。
コロンボストリートの一番端っこから少し右に入ったとこ、線路のすぐそば。
社長室に入れてくれて、ケーキとパンをくれた。
ニマル社長。キャンディの市場の中のレストラン(Midland cafe)と仏歯寺院の前のレストラン(MiflandCafe)とここのベーカリーを経営。日本では茨城で車の中古販売を手掛けているビジネスマンだ。
こんな些細な出会いもあるし、何かキャンディとは気が合うかもしれない。(笑)
さて大好きな宿に帰らないと!バス停へゴー!アルッパラ行のバスをオジサンたちに聞きながら飛び乗ると、バスは全然違う方向に。同じような発音の場所が別の場所にあるということか・・・結局トゥクトゥクで戻ることに。
宿に戻るなり、宿のオーナーフェルナンドが出迎えてくれた。彼は29年間ホテル業で働いていたらしく、素晴らしい笑顔を向けてくれる。僕たちは家に帰った来たかのような安堵を感じる。本当は今日が最後の宿泊だったが、スリランカ最終日にまた戻ってくることに決めた。大きな荷物も置いて行けるし、むしろその方が都合が良い。
明日はエッラ(Ella)へ向かう。バスでも行けるが、電車からの景観が素晴らしいことで観光客から超人気の路線だ。エッラも静かでのんびりするにはもってこいらしい。
でも、この宿を離れるのは辛い・・・(笑)
あーもう10泊くらいしたい・・・
以上、ホステルシックの投稿でした。
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