明日ちがう屋根の下

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絶対に外せない観光地アムリトサル~シク教の聖地、黄金寺院は超神聖~

※2019年2月4日の記事です。

ジャイプルからバスで約16時間(予定では約12時間半)でやってきたアムリトサル。人生初のスリーパーバス(ベッドタイプ)に乗り、激揺れで胃の中はぐちゃぐちゃに・・そのせいか発熱、下痢を発症。(発端はジャイプルでの屋台で当たったと思われる)

大変な思いをしてやってきた街、アムリトサルインドで一番と言っていいほど、カルチャーショックを受けた素晴らしい観光地だったのでレポートしたい。

体調不良もあり、アムリトサルで観光したのは黄金寺院(ハリマンディル・サーヒブ)の一つだけ。時間や体力があればインド独立運動中に起こった悲劇「アムリトサルの大虐殺」の慰霊碑が立つ、「ジャリヤーンワーラー庭園」、パキスタンとのアターリー/ワガ国境で毎夕行われる応援合戦に行きたかったけど、今回はゲリピーと熱を治すことに専念して黄金寺院以外は宿で休養していた。でも僕らはこの黄金寺院だけで大満足だった。こんな異次元の空間を旅の終盤で見ることができて、とても嬉しく思う。アムリトサルを紹介してくれた日本の旅人(モロッコで出会った)に感謝したい。

主な見どころ
  • 24時間無料食堂「ランガル」
  • 黄金寺院の内部
  • 「アムリタ・サラス(不老不死の妙薬・甘露の池)」のまわり
スィク教と黄金寺院について少しだけ

スィク教はインドで生まれた宗教。15世紀にグル・ナーナクヒンドゥー教イスラム教を批判的に融合したと言われる。「スィク」とは「グル(師)」に対する「弟子」という意味で、唯一の神グルに対して万民は弟子である。開祖ナーナクを含めて10人のグルがいて、黄金寺院を建立した。黄金寺院が浮かぶスクエアの人工の池は「アムリタ・サラス(不老不死の妙薬・甘露の池」と呼ばれ、この池の名がアムリトサルの由来と言われる。※地球の歩き方抜粋。

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写真とともに黄金寺院を紹介していきたいと思う。

黄金寺院の入口。信者はこの門を含めてすべての門で出入りする時に、地面を触り祈っている。敬虔な人は地面に頭を毎回つけている。入口は何か所かある。

入口すぐにヌードル、コーヒーが摂れるお店がある。(どちらも15ルピー(約24円)

お次は5ルピー(約8円)ペプシ!この反対側に6ルピー(約9.6円)コーラスタンドがある。全て安くて助かる。 

履物を預けて素足になり、黄金寺院のある方へ向かう。(無料で履物を預かってくれる)黄金寺院が見えた!!

黄金寺院の方へ行く道と反対側に巡礼者用の宿がある。(トイレもある)外国人観光客も無料で泊まれる。

地面に水が溜めてあり足を清めてから、最後の門をくぐると、黄金寺院が浮かぶ聖なる池のスクエアに入るときに、数段の階段を降りる。これが他の宗教施設と異なる点の一つだ。これは礼拝者が日常からもう一段身を低めるようにという意味らしい。素晴らしい考え方だと思う。

中に入ると、信者たちがスクエアを時計回りにグルグル回っている。イスラム教の聖地メッカのように7周回るなど決まりがあるのだろうか。

沐浴して黄金寺院の方へお祈りしている人も多い。この池に入ると長生きすると言われている。

黄金寺院の前の広場では演奏もやっていた。

英雄の一人だと思うが、首を自ら切り取った絵が描かれている。その前で信者たちは地面に額をつけて祈りを捧げていた。

色々な人たちに写真をお願いされた。黄金寺院内にインド人以外の観光客はほとんどいないので珍しがられる。

オジサンも徐々に近づいてきて写真撮ろうと恥ずかし気に言ってきた。

ココナッツをすり潰したようなお菓子。甘くて美味しい。これは5か10ルピーで買えるが、黄金寺院から出る時に無料でももらえる。

お昼過ぎに黄金寺院の内部に入りたかったが、長蛇の列だったため夜に来ることにして、24時間無料食堂「ランガル」へ行くことにした。

黄金寺院の開いている時間は朝2時半~夜10時

ランガルは黄金寺院を囲む聖なる池から門を出て、すぐ左側にある。食堂の建物の前では、豆をボランティアたちが一つずつ丁寧に剥いている。(観光客でも誰でも手伝いできるはず)

食器を受け取って2階に上がると、右側の部屋にチャパティを作っている人たちがいた。

この無料食堂は500年の歴史があるという。1日10万食分の豆カレーを賄い、一度に約5000人が同時に食事をするとインターネットで見た。今回5000人もいたかは分からないが、1階、2階とぎっしり人がいたので相当の人がいたことだろう。こんな食事を今までかつてしたことがない。とても不思議な気分になった。

見た目は少し悪いが(写真のせいもある)、味はすごく美味しい。まわりの雰囲気もあり、なんかすごい神聖な気持ちになった。

一度に食べる時間は決まっていて、皆が食べ終わり立ちだすとすぐに掃除が入った。あわてて全部食べて(残してはいけない)席を立つ。かってが分からず、どこに食器を片付けるのか?まわりについて行き、階段を下ると食器洗い場があった!すごい活気だ!!バケツリレーのように、食器をまわしていきどでかいバケツにトレイの汚れをはたいたあとに、別のこれまたどでかいバケツに次から次へと投げている。「ガシャガシャガシャーン!!」すごい音を立てながら若い兄ちゃんが素早い手つきでトレイを重ねていく。

そのバケツは2人がかりで大きなシンクの中へ。これが一段階目のシンク。汚れを落としている。理由は無いと思うが、ここは女性の方が割合が多かった。僕らもダウンの腕をまくり参戦!!大量のトレイをシンクで洗うため、けっこう汚れた。汚れても良い服を着てくればよかったかな・・ダウンはカレー汁がけっこうかかってしまったが、この雰囲気に圧倒されてしまいそんなこと、気にならなかった。

一生懸命洗いながら、ふと顔を上げて冷静にあたりを眺めてみると・・・目がくらっときた。なんだこの空間は??自分が今、この空間にいることが不思議でならなかった。この光景がどうしても、日本と同じ世界にあると思えない。どうしても結びつかない気がした。

僕らは今どこにいるのだろう?サリーを巻いた女性や、ターバンを巻いた男たちと一緒に食事をし、一緒に食器洗いをしている。何と不思議な体験だろう。とても貴重な体験だと思った。

せっかくなので別のシンクに行ってみた。どうやら、この食器洗いは3段階に分かれているらしい。この長いシンクは第二段階、第三段階に分かれていて、第二段階では更に洗剤でゴシゴシ洗い、第三段階で水で洗剤を洗い流すのだ。今回僕は第二段階で食器を洗ったが、みな隅から隅までトレイを洗っている。そうとう清潔に保たれているのだ。

結局約1時間くらい食器洗いに参加していたが、24時間だけあり終わりが無い。永遠と食器は来るため(あと何百年、何千年、いや地球が滅びるまで続くのかもしれない) 、タイミングを見てその場を去った。

昼間に長蛇の列だった黄金寺院も夜9時前に行くと、列はほとんどなかった。20分くらい待つと門が開いた。

黄金寺院の中で写真撮影は禁止。中には大きな聖典があり唱えていた。信者たちは額を地面に着けて熱心に祈っている姿は美しかった。信者たちは小さな聖典を静かに読んでいる人もいた。神聖な雰囲気を醸し出していた。

黄金寺院を出る前に聖なる池の水を飲む習慣があるようだ。みんな両手で水をすくい飲み、顔や頭につけている。そして僕の順番がきた。何か神聖な雰囲気に包まれていて、僕はまわりの人たちとどうよう水を飲ん。

・・・この水大丈夫か・・・少し我に返った。そういえば、沐浴とかしてる水だ・・・多分、飲むべきではなかったけど、聖なる水で長生きできるのだから仕方ない!!前向きに考えよう!!

個人的には夜の黄金寺院が一番綺麗だった。昼間も快晴であればかなり綺麗だとは思う。

スィク教の聖地アムリトサルは想像以上に素晴らしいところだった。インドに訪問する際はぜひ、黄金寺院を訪れて欲しい。

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